イー・ファルコンは、同社が提供する適性検査「eF-1G(エフワンジー)」の受検結果をもとに24卒学生のパーソナリティ分析を行った。
24卒学生は周囲の空気を読んで歩調を合わせながら進む傾向
24卒学生全体の最も偏差値が高かったパーソナリティ上位3項目は「感情を抑え込む傾向」「協調性」「自分の意見が言えない傾向」であった。また、上位10項目には「協調性」「寛容性」「誠実性」「献身性」「相手の意図・背景を理解する力」といった、周囲や外との関わりにおける性格特性が5項目該当する傾向がみられた。パーソナリティ傾向を考察した結果、周囲の空気を読み、歩調を合わせながら進む傾向があると推察できる。
一方で、24卒学生の最も偏差値が低かったパーソナリティ下位3項目は「指示・管理を好まない傾向」「他者を攻撃してしまう傾向」「自分が優れていると思い込んでしまう傾向」であった。下位10項目には「自分を奮い立たせる力」「判断力」「主体性」「熱意」など、自身の内面に関わる性格特性が4項目該当している。これにより、24卒学生のパーソナリティ傾向として、無理をせず、控えめで与えられた役割を淡々とこなす傾向が推察される。
以上の結果をもとに、24卒学生の際立った特徴をまとめると、周囲の空気を読んで歩調を合わせながら進む「他尊傾向」が強い側面と、控えめで与えられた役割を淡々とこなす「淡泊」な側面を持っている点が挙げられる。また、「周りの動向を察し、連携しながら進めていける」という強みを持っている反面、「熱量や主体性が低い」という弱みがみられた。
24卒学生と23卒学生のパーソナリティ傾向の違い
23卒学生と比べて、24卒学生のほうが偏差値が高く、差異が見られた項目は「判断力」「主体性」「熱意」「自分を奮い立たせる力」など、挑戦志向の傾向であった。反対に、24卒学生のほうが偏差値が低い項目は「基本ストレス耐性」「安定性」といった物事を過敏に受け止めすぎてしまう傾向であった。
以上から、24卒学生は23卒学生に比べると、様々なテーマに関心を持ち、自ら考え、取り組む挑戦志向が強まった一方で、物事を過敏に受け止めすぎてしまう繊細な一面があることが示俊された。
なお、調査の概要は次のとおり。
- サンプル数属性:2023年3月1日~2023年4月10日の間にeF-1Gを受検した24卒学生と2022年3月1日~2022年4月10日の間にeF-1Gを受検した23卒学生
- サンプル数:24卒学生 有効サンプル数 n=3万3459(信頼度>99.7%)、23卒学生 有効サンプル数 n=4万8572(信頼度>99.7%)
- 分析期間:2023年5月10日~28日
- 分析機関:株式会社イー・ファルコン
【関連記事】
・新卒採用専用スカウト代行「PRO SCOUT新卒」を開始 効果的なスカウト戦略を提案—VOLLECT
・学生のポテンシャルを可視化したスカウトサービスの提供開始、新卒採用のミスマッチを改善―しゃんと
・25卒の採用活動において2024年3月よりまえに「選考を開始する」企業が約7割—ジェイック調べ