オラクルは、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management」(以下、Oracle Cloud HCM)に、従業員レコグニション(賞賛)およびリワード(報酬)機能である「Oracle Celebrate」を追加した。これにより、企業の業績や従業員のエンゲージメントおよび定着率の向上を支援する。
Oracle Celebrateは、Oracle Cloud HCM内の従業員エクスペリエンスプラットフォームである「Oracle ME」にて提供される。人事やビジネスリーダーは、企業理念に合わせたレコグニションプログラムを設定することで、従業員同士の交流を促しながら、感謝や賞賛の文化を育成できるようになる。
Oracle Celebrateの機能は次のとおり。
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- Peer-to-peer recognition(同僚同士のレコグニション)
- 従業員やリーダーは、重要なタイミングかつ重要な場所で、同僚を称えられる。毎週のパルス調査やメール、インスタントメッセンジャーなど、従業員の業務や仕事の流れに従業員同士の賞賛行為を組み込める。
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- Generative AI assistant(生成AIアシスタント)
- AIが改善案を生成することで、従業員同士が賞賛する内容を強化できる。これにより、従業員は同僚に対して、よりインパクトのある賞賛コメントを迅速に作成できる。
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- Nomination and event-based awards(ノミネーションとイベントに基づくアワード)
- 勤続記念日などの節目のイベントや月間最優秀賞などで、同僚やマネージャーが推薦した従業員を賞賛できる。これらの機能は、Oracle Cloud HCMの従業員プロファイルと連携しており、従業員の功績や記念日の祝福を促す。
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- Redeemable points(交換可能なポイント)
- 従業員は、チームメンバーから努力が認められるとポイントを獲得できる。獲得したポイントは制度に組み込まれたリワードと交換できる。
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- Recognition insights dashboard(レコグニション インサイト ダッシュボード)
- マネージャーは自分のチームメンバーの評価を把握でき、貢献者を特定したり、配慮やサポートが必要な部下を見つけたりといった行動につなげられる。すべての従業員が、自身が行った貢献に対して称賛される仕組みを構築できる。
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- Real-time recognition and engagement data(リアルタイムのレコグニションとエンゲージメント データ)
- 企業は、レコグニションプログラムをモニタリングし、更新できる。管理者は、組織やチームのエンゲージメントを追跡することで、レコグニションの取り組みを離職率やエンゲージメント、生産性などのビジネスインパクトと関連付けられる。
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- Recognition-based social feed(ソーシャル レコグニション)
- 雇用主は、組織やチームの表彰に関するストリームデータを作成できる。これにより、従業員の日々の努力や賛辞、賞賛をリアルタイムで可視化できる。
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