グロービスは、同社が提供する定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」にて、社会人の学習実態や仕事に関する課題を調査した。
学習習慣のない社会人は約6割
まず、「あなたの学習頻度は?」と質問したところ、「学習は行っていない」(62%)が最多となった。社会人の約6割が学習習慣を持っていないことが分かる。一方で、学習習慣がある人の回答をもとに相関する要因を分析したところ、「キャリア目標を持っている」「現在の仕事でスキルに対する課題を感じている」などの特徴が見られた。
社員と人事担当者で社員に学んでほしい項目にギャップがある
人事担当者に対して、「社員に学んでほしいことは?」と聞いたところ、「部下とのコミュニケーション」など、チームや部下のマネジメントに関する項目が並んだ。一方で、社員に対して「課題に感じていることは?」と質問したところ、業務における基礎スキルや思考スキルが並び、人事が学んでほしいこととのギャップがあることが分かった。
約2割の社員が所属企業のDXの取り組みを認識していない
最後に、所属企業や部署で、DXやデジタル化への取り組みがどのようにされているか尋ねたところ、「取り組んでいない」(32%)、「わからない」(24%)という結果となった。
このような傾向は、DXやデジタル領域について社員が課題に感じることの1位が「特に当てはまることはない」(38%)であることにも表れている。一方で、人事担当者は社員に「DX・デジタル化の自社や自部門との関係性の理解」(49%)、「デジタルコンプライアンスや情報セキュリティの基礎知識」(46%)などを学んでほしいという結果となった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- インターネットによるアンケート調査
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- 調査期間:2023年4月28日~30日
- 調査対象:20歳~59歳の正社員(営業職、事務職など)、人事担当者
- 回答人数:1464人
- 調査エリア:全国
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- GLOBIS 学び放題利用者データ
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- データ取得対象期間:2022年3月1日~2023年2月28日
- データ取得対象:GLOBIS 学び放題受講者のコース視聴データ
- 対象人数:約23万人
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