ジェイックは、「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケート調査を実施した。
企業に求めたいことの最多は「他社との差別化ポイントを教えてほしい」
「就職活動の早期化に伴い、企業に求めたいことはありますか」と質問したところ、「会社説明会で、他社との差別化ポイントや強みを教えてほしい」(43.5%)が最多であった。次いで、「早期から、社員と話せる機会を設けてほしい(座談会など)」(31.2%)、「早期から、質問の量と質を求めないでほしい」(27.1%)、「早期から、志望動機をきくことはやめてほしい」(21.8%)、「リアルで話せる機会を作ってほしい」(15.3%)、「プロフィールを見てからスカウトを送ってほしい」(12.9%)と続いた。
早期化のメリットは「早い段階で内定を獲得できる」が最多
「『就職活動の早期化』のメリットと感じること」を質問したところ、「早い段階で内定を獲得できる」が80.0%で最多となった。次いで、「安心感や余裕も持って、就職活動に臨める」(40.0%)、「様々な業界・職種を見ることができ、視野が広がる」(30.0%)が続く。
次に、「『就職活動の早期化』のデメリットと感じること」を質問したところ、「学業や部活動、アルバイトとの両立が大変」(74.1%)が最多であった。次いで、「選考の情報公開日が企業によりさまざまなので情報収集が大変」(72.9%)、「いつ就職活動を終えればよいかわからない」(38.2%)、「選考内容が変化しており、先輩の体験記があまり参考にならない」(25.3%)と続いた。
また、自由回答で寄せられた就職活動の早期化によるメリット・デメリットは次のとおり。
- メリット
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- 早期から就活について考えることで、自分が納得して会社選びができやすくなる
- 早い時期から内定をもらえること
- 面接などのリアルな就活に慣れることができる
- 卒論に集中できることは良いと思う
- デメリット
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- 学業や研究活動、資格取得のための勉強、アルバイトなどとの両立が難しい
- 将来やりたいことや、志望動機が明確に固まっていない状態で面接に挑まなくてはいけないのが辛い
- 就活の方法が分かっていないで段階で早期選考を受けて力を出せないことがあった
- 企業によって採用時期がバラバラなため、就活が長引くこと
- 研究活動に支障が出てきている。社会の潮流上仕方がないことではあると思うが、研究を重視したい人にとっては苦しい状況であると思う
- 卒業研究が決まる前にESを書かなければならないので、「ガクチカ」などアピールできる内容が減ってしまう
- 部活の部長をしているので、学業と部活動、就職活動の両立が難しく、精神的につらくなることも度々あり、本末転倒になりかけた
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:「2025年卒業学生の就職活動の早期化」に関するアンケート
- 調査対象:「Future Finder」に登録した2025年卒学生
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2023年10月7日~11月19日
- 回答者数:170名
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