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HRzineニュース

25卒採用でAI活用が広がると予測 「採用3.0」と定義し先進事例を発表—Thinkings

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 Thinkingsは「2025年卒 採用トレンド予測」の発表会を11月29日に開催した。

 まず、代表取締役の吉田崇氏が同社のソリューション「sonar HRテクノロジー」を紹介した。同社は、これまで提供してきた採用管理システム「sonar ATS」とHRサービス導入管理システム「sonar store」に加え、AIを活用して書類選考などの判定精度向上を支援する機能「sonar AI」を4月に公開。現在、導入数は1700社を超えているという。

Thinkings株式会社 代表取締役社長 吉田崇氏
Thinkings株式会社 代表取締役社長 吉田崇氏

 次に、CHROの佐藤邦彦氏が2025年卒の採用トレンド予測を発表。さまざまな事業会社で人事を歴任した後、リクルートワークス研究所が発行する『Works』の編集長を務めた佐藤氏は、次図を用いて2024年は採用環境が大きく変化する年だと述べた。

 「2000年前後から現在まで、採用環境は2つの転換がありました。私は1998~1999年に就職活動をしていたのでよく覚えているのですが、当時はちょうど紙からWebに変化する過渡期でした。そして、2000年を超えると完全に採用活動の舞台がインターネットへ移行しました。

 2010年ごろはスマートフォンの普及率が急激に高まって、就職活動の場もパソコンから一気にスマートフォンへシフトした時代です。SNSの普及によって、個人が情報を発信できるようにもなりました。さらに、スカウトサービスも登場して企業が学生に直接アプローチできるようになった時代です」(佐藤氏)

Thinkings株式会社 執行役員CHRO 佐藤邦彦氏
Thinkings株式会社 執行役員CHRO 佐藤邦彦氏

 そして佐藤氏は、2000年ごろの変化を「採用1.0」、2010年ごろの変化を「採用2.0」と定義し、2023年から2024年にかけてテクノロジーの進化による新たな変化「採用3.0」が起こるのではないかと予測する。

 「2020年にコロナ禍で一気にオンライン化が進みました。それと同時にテクノロジーが進化して、AIが急速に発達しています。それによって、採用活動や就職活動にもAI活用が広がってきており、この流れはさらに加速していくだろうと考えています」(佐藤氏)

 すでにその兆しは現れていると佐藤氏は述べ、同社による2つの調査結果を紹介した。採用活動にAIを活用している企業200社に対して、「採用活動の質が高まりましたか?」と質問したところ、82.0%企業が「高まった」と回答したという。

 また、学生200人に対して、「採用プロセスにおいて企業が『AIでの判定』を活用することをどう思いますか?」と聞いたところ、「AIでの判定を重視してもよい」(9.5%)、「AIで判定することが有効だと感じる」(21.5%)、「AIを参考に人が判定してほしい」(55.5%)という結果であったという。

 「AIを使うことに対する懸念よりも、許容している学生が多いということが分かりました。8割以上の学生が『もうそういう時代だよね』という感覚を持っているのだと捉えています」(佐藤氏)

 最後は、ウシオ電機の千葉氏が登場し、自社の採用DXの取り組みを佐藤氏との対談形式で紹介。ウシオ電機では新卒採用の初期段階における選考にて「SHaiN」というAI面接サービスを使っているという。

 「たとえば、地方の学生に応募いただいても、対面の面接やグループディスカッションの日程が合わないというだけで辞退されてしまうケースがありました。そのような、もったいない理由での辞退を何とかしなければと思い、AI面接を導入しました」(千葉氏)

ウシオ電機株式会社 人事部 人財・組織開発課 千葉嵩大氏
ウシオ電機株式会社 人事部 人財・組織開発課 千葉嵩大氏

 佐藤氏から導入後の成果を問われた千葉氏は、新卒採用における量と質がどちらも高まったと答えた。

 「時間や場所を限定せずに選考できるようになったことで、社員側の負担を大幅に軽減できました。対面で面接をしていたときには会議室や社員のリソースを確保したり、交通費を支給したりといったさまざまな工数がかかっていたのですが、それらを大きく削減できています。

 それによって浮いた採用担当者の時間を、学生との面談やちょっとした雑談に充てるなど、オンライン化によって失われてしまったコミュニケーションを取り戻せたと感じています」(千葉氏)

 また、技術職の内定受諾率が倍増したり、次の選考への移行率が高まったりと数字面でも効果を実感している同社。最終面接がほぼ辞退されずに、移行率が90%台となった年もあったという。千葉氏は、採用DXのさまざまな取り組みの中で、とくにAI面接後の学生へのフィードバックに手ごたえを感じていると述べた。

 「人との面接では、相手の表情などを見て、自分の言っていることが刺さっているなといった手ごたえを感じ取れると思うのですが、AI相手だと、どうしても機械的になるので学生が不安になるのではと感じていました。そのため、面接が終わった後に、人事から『あなたのこういうところが良かったよ』『エントリーシートにはこう書いてあったのに、面接でこう表現するのはうまく伝わっていないのではないか』とフィードバックを始めました。弊社の選考だけでなく、学生のことを考えてフィードバックしているのが、その先の選考を辞退されにくくなったことにつながったのではないかと思います」(千葉氏)

 AIを導入した結果、担当者が学生と向き合う時間が増えて新卒採用の成果が高まったウシオ電機。千葉氏は、データがない領域などでは人が介入する判断もあるだろうとしつつ、今後も積極的にAIを活用したいと述べて発表会を締めくくった。

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