学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「キャリアの自律」についてインターネットアンケートを実施した。
キャリア自律への関心の高まりを感じている人事は約半数
社員や入社希望者によるキャリアの自律への関心について、「関心が高くなっていると感じる」と回答した人事担当者は12.8%にであった。「どちらかといえば関心が高くなっていると感じる」の37.0%を合わせると、約半数の人事担当者が「キャリアの自律への関心が高くなっている」と回答している。コメントでは、「入社後のキャリアプランを質問される機会が増えてきた」「キャリア形成支援への関心が高くなっている」といった声が寄せられたという。
キャリアの自律への関心が高い世代は「20代」
キャリアの自律への関心が高い世代を聞いたところ、「20代」と回答した人事担当者が72.3%であった。次いで「30代」(24.6%)が続き、若い世代がキャリア自律に関心を持っていることが分かる。
対応していることは「研修機会の拡充」が最多
キャリアの自律への関心が高くなっていることを受け、「対応している」と回答した企業は32.6%となった。3社に1社は、キャリアの自律への関心が高くなっていることを受け、何らかの対応を行っていることが分かる。「対応を検討している」と回答した企業は、42.0%であった。
最後に、キャリアの自律への関心が高くなっていることを受け、対応していること・対応を検討していることを聞いたところ、最多は「研修機会の拡充」(55.7%)であった。次いで、「人事評価制度の変更」(47.0%)、「昇進・昇格制度の変更」(33.0%)、「1on1などコミュニケーションの機会の拡充」(31.4%)が続く。
コメントでは、「キャリアプランの作成を支援する研修を導入した」「1on1を通じたキャリア形成支援を実施するために、管理職向けのコミュニケーション研修を導入した」「資格取得支援制度を拡充した」「社内公募制度やFA制度を導入し、働き手自身が希望の仕事・ポジションに応募できる制度を導入した」「メンター制度やキャリア面談制度を拡充している」「勤務地を選択できる制度を導入した」「申請すれば副業を可能にした」といった声が寄せられた。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年1月22日~31日
- 調査対象:企業・団体の人事担当者
- 有効回答数:531社
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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