マンパワーグループは、企業の人事担当者および経営者を対象に、従業員のキャリア形成支援の効果について調査した。
企業規模1001名以上の4社に3社「キャリア支援を実施している」
従業員のキャリア形成支援に関して、全体の半数が「実施している」(50%)と回答した。企業規模別では、1001名以上が76%と最も多く、次いで301〜1000名では47%、300名以下では30%となり、企業規模により取り組み状況に差があることが分かった。
4割以上が「効果は分からない」と回答
キャリア形成支援の効果について、「効果が出ている」と回答した企業は34%。一方で、「分からない、なんとも言えない、把握できていない」は43%、「効果がでていない」は19%という結果に。効果測定方法としては、「社内キャリアコンサルタントによる面談(商社、流通・1001名以上)」、「年1回のキャリアシート作成、提出(メーカー・301〜1000名)などの声が寄せられた。
約半数が「取り組み効果が見えづらいこと」を課題視
キャリア形成支援を検討、企画、推進するうえでの課題として、「現状の施策や取り組みの効果が見えづらい」(47%)が約半数を占めた。次いで、「キャリア形成の必要性を従業員が感じていない」(32%)、「現状の施策や取り組みの具体的な目標や達成指標が定められていない」(32%)と続き、従業員への支援や情報発信に課題を感じていることが分かった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
調査概要
「キャリア自律」浸透度の測定に関するアンケート調査
- 調査主体:マンパワーグループ
- 調査期間:3月1日~14日
- 調査方法:Webアンケート
- 有効回答:266件
- 企業規模構成比:1001名以上 36%、301~1000名 23%、300名以下 42%
- 業種構成比:メーカー企業 45%、非メーカー企業 55%
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