コネヒトは、三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)のマネジメント層に向けた「育児と仕事を両立できる職場づくりサポートブック」を制作したと発表した。
三井住友海上では、社員が育児と仕事を両立しやすい職場環境づくりを目指し、各種支援制度の創設、対象社員への制度周知、現場でのフォロワーアップを行ってきたという。これらの環境づくりをさらに前進させるにあたり、社員のスムーズな制度取得と復帰には、マネジメント層の理解と支援が不可欠との考えから、マネジメント層向けに特化したサポートブックの制作に至ったとしている。
同サポートブックには、社員の育児と仕事の両立支援に向け、マネジメント層と部下との望ましいコミュニケーションの取り方をまとめているという。妊娠や母体、育休中の生活の流れなど、社員をサポートするためにマネジメント層が知っておくべき基礎知識から、実際の声掛け例を「男女共通」「女性育休」「男性育休」に分けて記載しているとのことだ。また、コネヒトが運営し、350万人が利用する妊娠・子育て中のママ向けアプリ「ママリ」から、ママが妊娠中や復職中に抱える悩みや不安の声を収集し、マネジメント層が参考にできるようまとめたという。
サポートブックの一部内容は次のとおり。
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体験者インタビュー
- 男性・女性別、育休取得報告を受けた際、部下とどのようなコミュニケーションを取ったのか、上司の立場の体験談
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部下から妊娠の報告を受けたら
- 妊娠、母体に関する基礎知識、社員の心理状態など、妊娠に伴って発生するマネジメント層が考慮すべき事項の説明、部下への声の掛け方例、ママリに集まる声から見る母親が妊娠中に抱える悩みなど
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育児と仕事を両立する部下とのコミュニケーション
- 復職直前、直後のフォローで気をつけるべき点、よくあるアンコンシャス・バイアスの例、復職後に部下が感じやすい悩みや不安例とその対処方法のヒント、ママリに集まる声から見る母親が復職あたって抱える悩みなど
配布対象は、三井住友海上のマネジメント層の約1200名。マネジメント層以外の社員も閲覧できるよう、社内向けのホームページに掲載し、社内リリースに合わせて社員向け広報も検討中としている。
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