富士通は、2026年度の新卒採用より、「ジョブ型人材マネジメント」の考え方を拡大し、新たな採用形態へのシフトおよび有償インターンシップの拡充を行うと発表した。
新卒採用において、従来の一斉入社・一斉教育の採用形態から、これまで一部の採用コースで適用していた、Job Descriptionをベースとした「ジョブ型人材マネジメント」に基づく採用形態へシフトするという。
また、修士卒や学部卒など学歴に基づいて一律であった初任給も、26卒採用より、ジョブや職責の高さに基づいて処遇する。高度な専門性などが必要なジョブを担う場合、入社時からそれに応じた処遇とすることで、より優秀で多様な人材の獲得を推進する。
同社では、このような採用形態へシフトするために、従来の1週間から2週間程度の業務体験を行うインターンシップを継続しながら、より実践を重視した有償インターンシップを拡充する。具体的には、同社の各領域におけるスペシャリストとともに、実ビジネスに挑戦できる1ヵ月から6ヵ月の長期インターンシップを実施。有償インターンシップの拡充にあたっては、学業との両立や既卒者の参加を促進するため、個人の状況に応じてインターンシップへの参加時期や入社時期を調整し、年間を通じて幅広い人材に挑戦の機会を提供するとしている。
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