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インタビュー《企業経営》| 事業の多角化を進める第2創業期

ATS企業から脱却するHERPの来し方行く先 「採用を変え、日本を強く。」を目指す3年前からの思い

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 2017年に創業し、採用管理システム「HERP Hire」(当時はHERP ATS)やタレントプール管理システム「HERP Nurture」β版を提供してきた株式会社HERP。現場の従業員を巻き込んで進める「スクラム採用」という概念を打ち出し、広めたことでも有名なベンチャー企業だ。近年は「採用を変え、日本を強く。」をミッションに掲げ、企業と人材との最適なマッチングの実現を目指して人材紹介会社向け求人管理システム「ジョブミル」β版、求職者向け媒体「HERP Careers」β版、リファレンスチェックサービス「HERP Trust」をリリース。さらにM&Aなどで事業の多角化を進めるなど、第2創業期ともいえるほどの動きを見せている。そこで今回は同社のこれまでの活動とともに、事業拡大の意図、今後の構想について代表取締役の庄田一郎氏に話を聞いた。

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起業するならHR領域でと決断。人事・採用の生産性向上に挑む

——当初、採用管理システム「HERP Hire」をどのような背景で開発・リリースされましたか。

 僕はHERPを創業する前、デーティングサービスを提供するエウレカで人事・採用担当をしていました。ある意味、起業のための準備期間という位置付けでした。同社で1年ほど務めた後、いざ起業しようと思ったときに、何をしたら本気で取り組めるのかと考えてみました。

 振り返ってみると、僕自身がそれまで手がけてきたのは採用でした。自分が当事者として課題感を抱けるのは、やはりHRの領域しかありません。ならば、HRビジネスにチャレンジしてみようと思ったんです。そしてせっかくなら、人事・採用担当者が本当に欲しいものをつくるべきだろうという想いが強かったですね。

 それともう1つ、起業を後押しすることになったのは、エウレカの親会社でありNASDAQ上場企業であるMatch Groupのグループ全体での知見共有の場に参加させてもらった際に、親会社で使っているシステムや、HRとしての動き方について教えてもらい、日本とアメリカの差分を理解させてくれたことでした。世界の最先端と日本との差分を埋めていくのはとてもやりがいがあることですし、そこに取り組めば勝てるのではないかと考えました。それで2017年4月からHERP Hireの開発に着手しました。

庄田 一郎氏

庄田 一郎(しょうだ いちろう)氏

株式会社HERP 代表取締役

京都大学法学部卒業後、リクルートに入社。SUUMOの営業を経て、リクルートホールディングスへ出向後、エンジニア新卒採用に従事。その後、株式会社エウレカに採用広報担当として入社後、同責任者に就任。Couplesプロダクトオーナー職を経て、2017年3月に株式会社HERPを創業。

——庄田さんの人事・採用担当としての経験と最先端のHRプラクティスとの出会いが結実し、HERP Hireの開発が始まったわけですね。

 加えて「自動化」も意識していました。人事にはルーティンワークが多すぎるという課題も感じていたからです。HRの労働の質や生産性が上がらないのは、大半を事務作業が占めているからであり、そこから解放していきたいという想いもありました。

——HERP Hireの正式リリースは2019年です。2年間を開発期間に充てられたわけですか。

 そうです。その期間にもいろいろあった気がします。まず1つは、より良いプロダクトをつくるために、会社の皆が採用実務に関する理解を深める必要がありました。何しろ、僕しか採用の経験がなかったですからね。もう1つは、当面会社を存続させていくための利益も上げなければいけませんでした。それで、エンジニア採用のコンサルティングや採用代行に専念した時期もありました。

 それに、創業から半年間はATS(採用管理システム)をつくっていませんでした。ATSとしては後発でしたし、競合も乱立していました。そこでまずは既存のATSと共存するプロダクトをつくり、そのうえでATSを開発するという順番で行こうと考えました。ですので当初は、求人媒体から候補者情報を収集し、ATSと自動連携するためのAPIをつくっていたんです。

 このアイデアは各ATSベンダーにとても興味を持ってもらえました。ただ話を聞くと、自動連携に対応するための開発にどのベンダーも「3ヵ月から半年はかかる」というじゃありませんか。それなら、開発能力の高いメンバーがそろっている僕らがATSをつくったほうが早いと思い、HERP Hireの開発にピボットしました。いま振り返ると、当時はある意味何もなかったので開発スピードが早いというか、すぐに取りかかれるということだったなと思います。

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この記事の著者

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

関口 達朗(セキグチ タツロウ)

フリーカメラマン。1985年生まれ。東京工芸大学卒業後、2009年に小学館スクウェア写真事業部入社。2011年に朝日新聞出版写真部入社。2014年から独立し、政治家やアーティストなどのポートレート、物イメージカットなどジャンルを問わず撮影。2児の父。旧姓結束。趣味アウトドア。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

袖山 俊夫(ソデヤマ トシオ)

上智大学法学部卒。上場企業に入社し、宣伝部に在籍。その後メディア・コーディネーターとして独立。以来、多くのフリーランススタッフと案件ごとにユニットを編成し、大手新聞社グループ各社が発行する媒体のコンテンツ制作をハンドリングする。現在は、執筆業に専念。経営やHR分野を中心に、企業経営者や人事責任者、大...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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