東晶貿易が運営するユア転職は、20代で転職経験がある男女を対象に、転職理由や転職で感じたカルチャーショックについてのアンケート調査を行った。
20代の転職理由は「残業や労働時間が長いから」が最多
転職しようと思ったきっかけを質問したところ、1位は「残業や労働時間が長いから」で27.9%、2位は「給与が低いと感じたから」で25.7%、3位は「仕事内容に不満があるから」が19.1%となった。
96.3%が「前職に嫌な謎ルール」があったと回答
前職で嫌な職場のルールがあったかを聞くと、「嫌な謎ルールがあった」と96.3%が回答した。職場のルールは、カルチャーとして長く続いているケースも多くあり、特に若い世代にとっては時代にそぐわないと感じることが多いという。
職場の嫌なルールについて、自由記述では次の回答が寄せられた。
- 定時になったらタイムカードを切り、上長にその日の営業実績をLINEで報告した後に残業をすること
- 給湯当番は女性のみ。飲むのは基本的に男性のみなのに昭和のような文化が根付いていて嫌だった
- 上司が帰るまで帰ってはいけない
- 毎朝朝礼の際にくじ引きをして、当たった人はその日の社内目標を全員の前で発表する。終礼時にはくじ引きをして当たった人がその目標に対してのフィードバックを行う
転職で「良いカルチャーショック」を感じた人は6割弱
転職後に感じたカルチャーショックについて質問したところ、「良いカルチャーショックを受けた」が58.0%、「悪いカルチャーショックを受けた」が25.3%となった。
良いカルチャーショック
「良いカルチャーショック」を感じた回答者の声には、前職では考えられなかった待遇や環境に驚いたという内容が目立った。特に、労働環境の改善や職場の人間関係の良さにカルチャーショックを受けたという声が多く見られる。寄せられたコメントは次のとおり。
- 残業代がしっかり出ることに驚いた。また、月の残業時間が前職の4分の1以下になり、前勤めていた会社がどれだけブラックだったのかと驚いた
- 上司が部下の仕事を積極的に手伝ってくれ、休憩時間や体調面など気にかけてくれる
- 時間を超過して仕事をしたら後日時間調整で休みや早上がりがあること
悪いカルチャーショック
一方で、 「悪いカルチャーショック」を感じた回答者の中には、職場の独自ルールや風土に戸惑う声が多く見られた。次のような声も寄せられている。
- 会社が出版している内容の書物に日付と日常の考え方について記載されており、それを毎朝みんなで読み上げる習慣があることです
- 年齢、職責を問わず、まったく上下関係がなく、社外で通用しない
- 特定の商品のノルマ、毎月積み立てしてでもノルマ商品を購入しなければならないルール
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20代で転職経験がある人
- 調査期間:2024年12月3~11日
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:162人(女性85人/男性77人)
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