一般社団法人 CSA経営協会は3月13日、第5回CSA賞の授賞式を開催した。
CSAとは、「キャリア自己選択力」を意味する「CareerSelectAbility(キャリアセレクタビリティ)」を略した言葉。社内異動や就職・転職の際に、自分が望む道をさまざまな選択肢の中から選べるだけの実力、転じて、どんな職場でどんな環境に置かれても通用するような力を指している。
CSA賞では、CSAを高められる要素として「20代人財輩出性」「本業主観正義性」「収益性」の3つの審査項目を設け、これらを持つ企業を20代に勧めたい次世代型人材創出企業として表彰している。
5回目となる今回は、キャディ株式会社と株式会社SHIFTの2社が受賞。受賞理由とコメントは次のとおり。
キャディ株式会社
- 受賞理由(一部抜粋)
- 20代人財輩出性:製造業の大きな課題に挑んでいる。これまでにない挑戦のため、若手であっても1人ひとりが頭を使って考え続けなければ成果を出せない。さまざまな工夫が求められる環境であり、社員の成長促進につながっている。
- 本業主観正義性:製造業の課題はグローバルで共通しており、日本発のプラットフォーマーとして、より大きな影響力の発揮が期待される。
- 受賞コメント
- 「当社は、若者によって成長していく会社だと考えています。我々の事業は新規性や成長率が高く、新しいことを自分で考えてチャレンジすることが求められる環境です。そこで何よりも大事なのは、自分で考える力、チャレンジする力、楽しむ力です。これらの力を持っているのは若者であり、そういう人にチャンスを与えることで当社が伸びていく。それが結果として、若者がどこでも活躍できる力につながっていくのだと思います。引き続きキャディの事業を伸ばすことだけでなく、日本の若者の人材輩出に貢献するという観点でも邁進していきたい」(キャディ株式会社 部門執行役員 Japan CHRO 幸松大喜氏)

株式会社SHIFT
- 受賞理由(一部抜粋)
- 20代人財輩出性:自社独自の人事マネジメントシステムによって全社員を詳細まで把握し、個人の将来まで徹底議論する「評価会議」により、成果で明確に評価される仕組みが整っている。
- 本業主観正義性:IT業界における社会課題(生産性向上、エンジニア不足、多重下請け構造など)を解決するロードマップを具体的に落とし込んでいる。実際に、下請け比率、未経験者の採用数、独自の報酬制度による昇給など多くのことを実現している。IT業界の変革をもたらす取り組みである。
- 受賞コメント
- 「当社では、年齢・国籍・性別問わず、多様な人が活躍できる環境をつくろうとしてきました。その結果として、若者も元気に活躍できる環境が実現できているのだと思います。これからも、日本のIT人材を増やすために、リーディングカンパニーとして貢献できるよう、この賞を励みにがんばっていきたい」(株式会社SHIFT 上席執行役員 兼 人事本部 本部長 菅原要介氏)

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