ゲームベースドラーニングは、シンガポールのAha Moment Innovationが開発した体験型の組織開発ゲーム「TEAM FORGING」を日本国内で提供開始する。

TEAM FORGINGは、現実のビジネス課題を模したマルチプレイヤー型シミュレーションゲーム。ビジネス課題を模擬したシナリオを通じて、チーム内の意思決定やコミュニケーションのパターンを可視化するもので、参加者の行動傾向や意思決定スタイル、リーダーシップの現れ方をリアルに再現・観察できるという。世界10ヵ国以上で導入されている。
TEAM FORGINGの特徴は次のとおり。
- シナリオベースの課題設計:現実に即した意思決定をチームで行うことで、関係性の構築や対立の乗り越え方が可視化される
- 参加人数の柔軟性と没入感:3~4人の小チームから最大200名まで同時参加でき、バーチャル空間での一体感ある体験が可能
- 専門理論に基づく設計:Tuckmanのチーム成長モデル、シチュエーショナルリーダーシップ、心理的安全性など、15以上の理論をベースに構成されている
- 分析ダッシュボード:ゲーム内の発言や行動がリアルタイムで記録され、プレイ後に個人・チームの行動特性や関係性をデータで可視化できる
TEAM FORGINGでは、チームの状況や課題に応じて複数のチャレンジステージが用意されており、情報共有の難しさ、役割分担の重要性、迅速な意思決定など、ビジネスや職場で直面する状況を仮想体験できるよう設計されている。これにより、ゲームを通じて現実の職場におけるチームワークやリーダーシップの質を高める学びが得られるという。
チャレンジステージの詳細は次のとおり。
![[画像クリックで拡大]](http://hz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/6715/2.png)
- The Lotus:全員が同じ情報を持つ状態で、話し合いを重ねながら目的地に向かうステージ。合意形成のプロセスや対話の質が成果に直結する
- The Elephant:限られた情報しかない中で意思決定を進めるステージ。曖昧な状況で判断する力や、他者との信頼関係の構築が問われる
- The Tiger:役割が明確に割り振られた状態で進行するステージ。タスクの達成には、役割分担とチーム全体での連携が不可欠だという
- The Monkey:プレイヤーごとに見える情報が異なるステージ。異なる視点を持ち寄り、情報を統合しながら意思決定する力が求められる
- The Kayak:時間制限がある中で、素早い判断とチームとしての動きの同期が求められるステージ。プレッシャーの中でも協調と行動が求められる
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