産経新聞社とワークス・ジャパンは、27卒(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、企業選びについてのアンケート調査を実施した。
活用した情報源は「採用サイト」「コーポレートサイト」が中心
企業選びに活用した媒体としては、「採用ホームページ」が20.9%で最多となり、次いで「企業ホームページ」が18.5%と続いた。理系学生は「親、先輩、友人、知人」の回答割合が文系学生と比較して高く、研究室などのつながりが強いことがうかがえる。また、文系学生は「SNS」など、日常的な接点から企業を知る傾向が強いことが分かった。
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就職活動で意識しているのは「広い視野」と「納得感」
就職活動において意識している点を聞いたところ、「業界を絞らず、さまざまな企業を見てみる」が17.8%で最多となった。理系学生は「対面で会社や現場に出向き、雰囲気を確かめる」といった、実践的な活動を重視する傾向が見られた。
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「長期安定志向」と「柔軟なキャリア設計」に分かれる
新卒で入社した企業で何年くらい働きたいか聞くと、「10年以上働きたい」が27.8%、「定年まで働きたい」が26.0%で、約半数を占めた。理系学生は「定年まで」の割合が高く、文系学生は「4〜6年ぐらい」と柔軟なキャリア設計を考える学生も多いことが分かる。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:2027年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生※調査開始時点
- 調査期間:2025年3月1日~11月30日
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調査方法:
- 就職活動対策サイト「キャンパスキャリア」およびワークス・ジャパン主催の各種イベントでアンケート告知を行い、Web上のアンケートフォームで回収
- 就職を希望する企業ランキングは第1志望から第5志望までの選択方式で、第1志望には5ポイント、第2志望には4ポイント、第3志望には3ポイント、第4志望には2ポイント、第5志望には1ポイントを配分して集計
- 有効回答数:5895票※2025年5月31日時点
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