ビースタイル ホールディングスが運営する「しゅふJOB総研」は、「男女の賃金格差」をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行った。
女性と男性との間で賃金差があり、不公平を感じたこと「ある」は半数超
同じ仕事をしているのに、女性と男性との間で賃金差があり不公平だと感じたことはあるか質問したところ、「ある」が53.8%、「ない」が46.2%だった。

2025年と2022年を比較すると、「ある」が8.2ポイント減少していた。性別による賃金の不公平感は、減少する傾向にあることがうかがえる。

「男性のほうが賃金が高い」は約8割、「どちらかが高い場合もある」は約1割
前問で「ある」と回答した人に対し、賃金差でどのような不公平を感じたか聞いたところ、82.9%が「男性のほうが賃金が高く、女性は低い」と回答した。一方、「女性のほうが賃金が高い場合も、男性のほうが高い場合もある」は11.7%、「女性のほうが賃金が高く、男性は低い」も1.3%存在した。

賃金差がついても納得感がある理由「仕事への責任の重さで差がつくとき」が最多
同じ仕事をしているのに賃金に差がつくとしたら、どういう理由であれば納得感があるか聞くと、「仕事への責任の重さで差がつくとき」が62.7%で最多となり、次いで「深夜など働く時間帯の違いで差がつくとき」が54.0%、「雇用形態の違いで差がつくとき」が50.1%と続いた。
「いかなる理由であれ、納得感はない」は5.0%で、多くの人は賃金に差がついたとしても理由次第で納得できるケースがあると分かった。

男女の賃金差の公表義務づけによる変化「賃金差が縮まった」は約1割にとどまる
2022年7月より、常時雇用する労働者が301名以上の企業に女性と男性の賃金差を公表することが法律で義務づけられた。それにより、どのような変化があったか聞いたところ、「何も変わらない」「分からない」が合わせて8割を超え、「女性と男性の賃金差が縮まった」との回答は13.7%にとどまった。

なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
- 有効回答者数:874名(女性のみ)
- 調査実施日:2025年5月19~31日
- 調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者・求人サイト「しゅふJOB」登録者
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