オリックス生命保険は、東京大学エコノミックコンサルティングとの共同研究により、AIを活用した人材配置予測モデルを構築した。
同社はこれまで、人材活用や組織開発を目的に、各種サーベイやアセスメントを積極的に活用し、豊富な人事データを蓄積。今回構築したモデルは、約6000項目のデータをもとに、「管理職と営業担当者」や「社員と組織(支社・チーム)」といった人と人、人と組織の組み合わせの相性適合度を提示し、パフォーマンス向上の効果を定量的に予測する。これにより、社員の成長や業績向上につながる最適な人材配置を目指す。
人材配置予測モデルについて
モデルの概要
担当者の特性や組織の規模・地域特性・顧客基盤など、約6000項目のデータから生まれる膨大な組み合わせをAIで分析し、成果指標(営業実績・目標達成率など)ごとに人材配置パターン別の予測値を算出する。
利用しているサーベイ・アセスメントデータの一例
〈人に関する主な項目〉
- 職種、等級
- 営業スキルアセスメント
- 外部調査によるアセスメント
- リーダーシップサーベイ
- エンゲージメントサーベイ(働きやすさ・働きがい、経営への信頼感など)
- 前年度実績や役割行動などの人事評価
〈組織に関する主な項目〉
- 拠点の規模や所在地
- 取引先属性やマーケット環境
- 所属する営業担当者の特性(営業スキルアセスメントやエンゲージメントサーベイの平均値など)
- 組織風土サーベイ
分析によって導出された業績向上に結び付く組み合わせおよび営業スキル項目
〈業績向上に結び付く組み合わせ例〉
〈業績向上に結び付く重要営業スキル項目〉
- 主体性
- 目標達成意欲
- 商品・規程に関する知識
- 行動力(行動量)
- 傾聴力
- 速さ
- プレゼンテーション力(個別対応力)
- 優先順位付け
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