マイナビでは、2014年よりインターンシップについての調査を行っている。今回発表された調査結果は、2017年10月時点の「マイナビ2019」会員に対し2017年9月29日〜10月13日の期間、インターンシップについての考えや、参加の有無、参加実態、今後の意欲などについて4993名の学生に調査を行って得た結果となる。
インターンシップへの参加経験がある学生は7割を超える
インターンシップへの応募や申し込みの決定に際し重視する点は、「業種」(67.8%)、「日程・時期」(65.0%)、「プログラム内容」(60.4%)、「職種」(59.5%)が上位を占めた。男女別では、女子は文系・理系ともに、3位に「プログラム内容」が入り、どちらも6割超え。男子は文系・理系ともに「職種」が3位以内に入り、「プログラム内容」は4位であった。「企業名」を重視する学生は37.2%であり、業種、職種などをより重視していることから、学生はインターンシップを業界・仕事研究の一助と考えていることが推察できる。
インターンシップへの参加の有無について問うたところ、調査回答時までに「参加したことがある」学生は前年比12.5ポイント増の72.2%と、調査開始以来初めて7割を超えた。また、参加の有無に関わらず85.7%(前年比3.3ポイント減)の学生が、インターンシップの経験は「必要だと思う」と回答している。
大学生にとって参加しやすいインターンシップの時期と期間
今後インターンシップに参加する(したい)時期(複数回答)は、「今年(2017年)12月(64.6%)」、「来年(2018年)2月(63.8%)」、「来年(2018年)1月(58.2%)」の順で回答が多い。この順位は前年と変わらないが、10月に参加を希望する学生(33.8%)が前年より5.8ポイント増えており、より早くからインターンシップに参加を希望する学生が増加していることがわかる。
学生が考える参加しやすいと思うインターンシップの期間は、「1日(50.0%)」がもっとも多く、前年比でも8.9ポイント増えた。過去3年間の調査結果と比較してみると、「1日」は年々増加。過去2年間トップの「2〜3日(36.8%)」が前年比5.6ポイントを減らしているものの、「1日〜3日」の比較的期間の短いインターンシップについて、9割近くの学生が参加しやすいと感じている。
実際に参加し最も印象に残ったインターンシップの期間は「1日(44.0%、前年比7.2ポイント増)」が1位で、「1週間(22.2%、前年比5.5ポイント減)」「2〜3日(20.4%、前年比1.5ポイント増)」と続いた。
また、今回調査で初めて、(交通費や昼食代以外の)報酬が出る有償インターンシップへの興味と参加経験の有無を聞いた。「興味がある」と回答した学生は82.6%とかなり高い一方、実際に参加したのは17.5%。興味はないが有償インターンシップに参加した学生を加えても21.1%にとどまる。参加した率が低い点についてマイナビは、現在のところ、有償インターンシップはさほど実施されていないようだと分析している。
調査結果の詳細は、こちらからダウンロード可能だ。