「心理的安全性」というコンセプトは、1999年ごろから使われているが、2016年に米国のGoogleが取り組んできた労働改革プロジェクトの結果で使われたことでより注目されるようになった。Googleの調査結果では、他のメンバーへの心遣いや同情、配慮、共感によって、不安を持たずに本来の自分を安心してさらけ出すことができ、かつ、それが受け入れられる場の雰囲気である「心理的安全性」の環境が担保されているチームほど、高い生産性を発揮すると結論付けられている。
この調査では、従業員規模100名以上の企業において、3名以上のメンバーをマネジメントしている正社員(役員クラスを除く管理職、一般社員)を対象とし、有効回答数516名についての集計・分析結果をまとめている。