リクルートグループのIT専門集団、リクルートテクノロジーズ。IT・ネットマーケティング領域の専門力・イノベーション力でリクルートグループのビジネスを進化させるという使命のもと、各事業サービスのビジネスをサポートしている。そんなリクルートテクノロジーズのUXデザイナーが集うサービスデザイン部には「UXブートキャンプ」という独自の教育プログラムがあるという。その内容は? また、なぜ立ち上げられたのか。UXブートキャンプ推進リーダーを務める同社 ITマーケティング本部 サービスデザイン4部 サービスデザイン推進グループの立石信介氏に話を聞いた。
気づいたら底上げが急務だった
――UXブートキャンプの話に入る前に、サービスデザイン部のお仕事について、教えていただけますか。
サービスデザイン部の主な仕事は、UXデザインという考え方や手法を使って、サービスをデザインすることです。UXデザインのケイパビリティ(能力)を持った専門家集団ですね。
場合によってはビジネス設計にも関与しながら、プロダクトのユーザー体験を設計していきます。具体的には、ユーザーを理解するためのカスタマージャーニーマップ[1]を作ったり、ユーザーリサーチを行ったり、プロダクトの画面設計やワイヤーフレームと呼ばれる(画面の)プロトタイプを作ったりしています。
サービスデザインの業務を行っているメンバーは約70名。デザイナーやコーダー[2]といったパートナーさんも含めると、100名規模の組織になっています。また、各事業会社にもサービスデザインに関わる業務をしているメンバーがおり、リクルートテクノロジーズに兼務がついているため、そこも含めると200名ほどの組織となっています。
2006年リクルート中途入社。一貫してUXデザイン組織において、リクルートの多数のサービスの新規立ち上げ時の画面設計やUX/UI改善業務などに携わる。現在は、UXデザイナーの育成プログラムの開発・運用などサービスデザイン組織運営を主業務としている。
――かなり大規模な組織なんですね。では、UXブートキャンプのような教育プログラムを立ち上げた背景をお聞かせください。
リクルートのWebサービスが急拡大する中で、2014年の後半からサービスデザイン部の組織も急速に規模が大きくなっていきました。10年前には10人ほどしかいなかったのに、気づけば100名です。UXデザインという広い領域を担当するため、マーケティングリサーチ、ブランド、クリエイティブディレクターなど、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが入社しました。
ただ、そうして人数が急増している間に問題も出てきました。メンバーの技量に偏りが見られたり、メンバー間の専門性が異なるがゆえにコミュニケーションが難しくなったりしていたのです。事業サービスに対して一定の品質レベルで価値を出していかなければならない中で、「専門にかかわらず、サービスデザインの業務に当たる際に必ず持っておきたい共通知や、弊社でのエンハンスの基本を学べる、そうした共通の教育プログラムがメンバーに必要だ」ということで検討を始め、2年前からUXブートキャンプをスタートさせました。
――UXブートキャンプは新しくサービスデザイン部に入った方が受講されるのですか。
そうですね。新卒で我々の部署に入ってくるメンバーは全員受けていますし、中途入社のメンバーも必要に応じて受講してもらっています。もともとは部内メンバーの育成が目的だったので、サービスデザイン部の既存メンバーに対する教育プログラムとして作っているのですが、リクルートの事業サービス担当部署のメンバーからも受講したいという声があったので、今ではそちらに対する講義も実施しています。
現在は、今年入社した新卒メンバーと、グループ会社であるリクルートコミュニケーションズのアートディレクターを対象に、第6期を実施し終えたところです。さっそく、10月から始まる第7期の準備も始めています。
注
[1]: ユーザーが何かしらの目的・ゴール(ECサイトで商品を購入するなど)に達するまでに想定される一連の行動や思考、感情の変化を、時系列でまとめた図。
[2]: HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを書く人。
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市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)
1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学習書と開発者向け...
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野本 纏花(ノモト マドカ)
フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディ...
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