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インタビュー | 海外開発拠点との仕事の進め方

「チケットを作っただけでは動いてくれない」海外拠点とスムーズに開発を進めていくには――LOB 村井翔太朗氏

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 かねてから世界展開を視野に入れ、グローバルでの開発体制の構築に注力してきた楽天グループ。株式会社LOBを買収するなど国内・海外拠点での開発を活発に行っているが、その中では多くの努力や工夫がなされているようだ。自らエンジニアとしてさまざまな国のスタッフとともにシステム開発を行っている村井翔太朗氏(株式会社LOB Site Reliability Engineer)に、海外拠点とうまく連携してプロジェクトを進めるポイントについてうかがった。

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世界的な開発ネットワークを構築、英会話でのやり取りでは工夫も

――村井さんが所属するLOBは、アドテクノロジー企業としてアドシステム(広告プラットフォーム)を開発されてきましたが、買収により昨年9月、楽天の子会社になりました。現在はどのような組織・体制の中で開発を進めていますか。

 現在、楽天本体とRakuten Marketing、そしてLOBの3社で楽天のアドシステムを開発しています。その中で私たちのチームは、主にインフラ開発や、データ分析基盤の開発を担当しています。担当業務は開発、運用、アーキテクト(設計)、データエンジニアリング(データ分析基盤の開発)、そしてデータベース管理(DBA)まで多岐にわたります。

 また、海外にも開発拠点があり、Rakuten MarketingとLOBが各拠点とやり取りしています。私が今関係しているのは、米国ソルトレイクシティ(ユタ州)と同サンマテオ (カリフォルニア州)、フランスのパリですね。この他に、ミーティングのみ参加する相手としては、シンガポールやインド、米国のシアトル、ニューヨーク、シカゴ、イギリスのブライトンなどがあります。これらの拠点を統括するマネジメントは日本国内にあって、私もそのスタッフの一員という位置付けです。

村井翔太朗氏
村井翔太朗(むらい・しょうたろう)氏
株式会社LOB Site Reliability Engineer。
2013年に株式会社ソリトンシステムズに新卒入社。その後、2015年に株式会社サイバーエージェントに転職し、インフラエンジニアとして勤務。2018年2月にLOBにSREとしてJOIN。パブリッククラウドを使い倒す事が目標。

――海外拠点とのミーティングはどうされていますか。世界各国の時差を考慮しなければなりません。

 そこはお互いに時差を見ながら、合わせるようにしています。米国とミーティングする際は、日本時間で朝8時からが多いです。フランスだと日本との時差が7~8時間なので、夕方から夜にかけてが多いですね。時差が1時間のシンガポールや3.5時間のインドなどとは、ほぼオンタイムでやりとりできます。

――楽天さんですし、コミュニケーションには英語を使うのだと思いますが、村井さんはご自身の英語力アップなどに、何か特別な努力や工夫をされていますか。

 私も旅行で困らない程度には話せたのですが、ビジネスで使うようになったのは当社に入社した2018年2月からで、まだまだ勉強中です。そこで海外のカンファレンス動画をYouTubeで見たり、ポッドキャストを聴いたりして勉強しています。また、ミドルウェアやクラウドサービスなどの公式ドキュメントを英語で読むようにしています。

 それでもミーティングのときに英語のネイティブスピーカーが5人くらいで本気でディスカッションを始めると、もうついていけません。会議の終わりに「要点だけもう一度確認させて」と頼みます。そうして会議が終わったときに、認識の相違がないように心がけています。また、細かい部分に関しても、後日サマリーを送り合って相違がないようにしています。

――開発環境についても、少しうかがいたいと思います。

 大きく「ソースコード管理=GitHub」、「コミュニケーション=Slack」が、開発の2本柱になっています。特にコミュニケーションは9割がSlackです。他はMicrosoft Teamsをよく使っています。

 その他の細かな環境としては、インフラにGCP(Google Cloud Platform)、コンテナプラットフォームは kubernetes、CIツールにCircleCIなどを使っています。

――開発手法はアジャイルですか。

 開発はアジャイル的にやっていますが、要件出しなどはウォーターフォール的なアプローチが多いですね。楽天本体が大規模なサービスを多く運営しているので、土台の部分はしっかりと作っておく必要があるからです。あとは開発内容に合わせてケースバイケースです。

 インフラ開発は、基本的にアジャイルです。インフラ定義にはTerraform、構成管理ツールはAnsible。あとKubernetesのYAML管理の効率化には、Kustomizeを使っています。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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