「社風との相性に関する分析」は、「mitsucari適性検査」の受験時に実施しているアンケートと、AIが判定した勤務先会社の社風との相関関係を検証すべく、2016年2月2日~2018年11月12日の期間に実施され、3万8750名より有効回答を得ている。
mitsucari適性検査では、応募者だけでなく従業員にも受検してもらうことで、会社や部署ごとの適性を判定する。人柄や価値観、社風の見極めには企業文化論・社会心理学を基盤としており、適性の判定(ミスマッチの可能性)にはAIを用いている。
「あなたは今の会社のカルチャーに合っていると思いますか?」「あなたは今の会社で高く評価されていると思いますか?」という自己認識の質問からは、「カルチャーに合っていると思う」人ほど「会社から評価されていると思う」傾向が強いことが明らかになった。
会社のカルチャーに合っていると「かなり思う」人の69.7%が、会社から評価されていると考えている一方、会社のカルチャーに合っていると「かなり思わない」人の68.2%が会社から評価されていないと考えており、会社のカルチャーとの相性と会社からの評価の自己認識には相関関係があるといえる。
「あなたは今の会社のカルチャーに合っていると思いますか?」という質問への回答と、mitsucari適性検査による社風とのマッチングスコアを比較すると、マッチングスコア(1が最も合っておらず、100が最も合っている)が低くなるほど「会社と合っていると思わない」という回答が増加する傾向にある。
ただし、マッチングスコアが高くなるほど「会社に合っていると思う」ではなく「どちらでもない」の比率が増加する傾向にある。mitsucari適性検査で会社にマッチしていると判定される人は、会社との相性の良さを実感していない模様だ。
また、「あなたは今の会社で高く評価されていると思いますか?」という質問への回答と、mitsucari適性検査による社風とのマッチングスコアを比較した場合、マッチングスコアが高くなるほど「どちらでもない」の回答が20%以上増加し、「会社から評価されていると思う」という回答が18%近く減少する傾向にある。mitsucari適性検査で会社にマッチしていると判定される人ほど、曖昧模糊としているが、会社の評価に満足していないように見える。