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インタビュー | リモートワークの導入・運用

リモートワーク導入のカギは没頭できる環境と相談できる場の併存――リクルートコミュニケーションズ 阿部直之氏


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 働き方改革の一環として、リモートワーク制度を導入する企業が増えてきている。ただし、生産性の低下やコミュニケーションの断絶などを懸念する声は依然として大きい。先駆的にリモートワーク制度を導入した企業・部署では、どのように運営しているのだろうか。同制度をスムーズに導入できたという、株式会社リクルートコミュニケーションズ ICTソリューション局アドバンスドテクノロジー開発部部長/プロダクトアーキテクトの阿部直之氏に、その課程やポイントを聞いた。

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オフィスにいると生まれる制約をなくすことが目的

――御社のリモートワーク制度はどのように導入が進められたのでしょうか。

阿部直之氏(以下、阿部):2016年10月に全社導入したのですが、その前に、私が所属するアドバンスドテクノロジー開発部(以下、アドテク部)が独自にリモートワークを試験運用しました。アドテク部のメンバーは基本的にエンジニアで、障害の対応等を自宅でやっていたことが試験運用の対象に選ばれた背景にあります。場所にかかわらず仕事ができるのか、場所の制約がなくなることで仕事のパフォーマンスが上がるのではないか、そうしたことの検証が試験運用の主な目的でした。

阿部 直之氏
阿部 直之(あべ なおゆき)氏
株式会社リクルートコミュニケーションズICTソリューション局アドバンスドテクノロジー開発部部長/プロダクトアーキテクト。
独立系SIerでインフラ・開発~運用まで幅広く担当。リクルートコミュニケーションズに中途入社。リクルートグループ横断で価値を発揮するアドテクノロジー領域組織の立ち上げを担当。継続的デリバリと開発スループット増大にコミット。2018年4月より現組織の部長を務める。

――場所の制約をなくすとなぜパフォーマンスが上がるのですか。

阿部:単純に言うと通勤時間をなくせます。また、オフィスでは集中しきれない場合もあるので自宅のほうがいいとか、コンディションが悪い時に無理をして出社してパフォーマンスが出せないのなら自宅で集中できるようにしようとか、いろいろな理由があります。また、アドテク部には40数名のエンジニアが在籍しているのですが、競技プログラミング等で世界上位にランキングされている人や技術的に外部からも評価が高い人、量子アニーリングの実活用研究に取り組む人など、いわゆる尖った人が大半なのです。その分、独自の価値観を持っていることも多く、こちらの決めつけで仕事をしてもらうとパフォーマンスが出づらいということもあります。

――40数名のうち、大半が尖ったエンジニアなのですか。すごい集団ですね。

阿部:アドテク部は元々、リクルートグループの中で内製開発を行うためのエンジニア組織として始まりました。その中において、自分たちで作る組織として技術力の高い人を集めてきたという経緯があります。

――リモートワークをするときには、申請などが事前に必要ですか。

阿部:煩雑な手続きは必要ありません。各自が働く場所を自律的に選び、事前に上長に伝えるだけです。Outlookにも入れてもらっていますね。また、入社半年未満といった一部の人を除き、正社員から契約社員までリモートワークすることができます。利用日数にも制限はありません。1日数時間だけリモートワークすることも可能です。

――実際にリモートワークを試験運用してみてパフォーマンスはどうなりましたか。

阿部:エンジニアは元々、テキストで会話する文化があるので、コミュニケーション面はチャットやチケットでやり取りできるため不便はありませんでした。定量値を出せなかったのでパフォーマンスがどれだけ上がったかは判断できないのですが、感想として働きやすかったとか、出社時間を短縮できたとか、良い面はいくつか出ています。どちらかというと100%のものを120%にするというよりも、オフィスの環境ではどうしても制約がついてしまうものを減らせるという効果が大きかったと思います。

 なお、リモートワークをする場合、自宅のほか、弊社で提携しているサテライトオフィスが使えることになっています。私がよく利用するのは、子供を遊ばせておくスペースのあるサテライトオフィスです。幼い子供がいるので、これは本当に助かっていますね。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

八鍬 悟志(ヤクワ サトシ)

都内の出版社に12年勤めたのちフリーランス・ライターへ。得意ジャンルは労働者の実像に迫るルポルタージュと国内外の紀行文。特にヒンドゥ教の修行僧であるサドゥを追いかけたルポルタージュと、八重山諸島を描いた紀行文には定評がある。20年かけて日本百名山の制覇を目指しているほか、国内外を走るサイクリストとし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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