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武田信玄に学ぶ、社員の「持ち味」を活かす人事

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2021/01/21 08:00

 不確実な時代といわれる現在、企業は勝ち残るために改めて「人材の登用」を考えるようになっています。しかし、戦国時代ほど、組織・集団が勝ち残りをかけて人材の登用を考えていた時代はないでしょう。本稿では、その中でも最強の組織をつくったとされる武田信玄に注目し、人材の登用について学んでみたいと思います。

経営者の期待に応える人事になるために

 人口減少社会が到来し、優秀な人材を早い段階から奪い合い、囲い込むようになりましたね。人事部門の方々は、採用、教育、定着などで多様化するニーズや変化するルールへの対応に、日々ご苦労されていらっしゃることでしょう。その一方で、新型コロナウイルスの影響などによる業績悪化でリストラも増えてきて、一筋縄ではいかない人事政策にお悩みの方も多いと思います。

 今はコロナショックで有効求人倍率が下がっています。でも、時間軸を少し伸ばして考えると、人材の採用難はこれからますます悪化します。今いる人材をどうやって活用するか、応募してきた人材をいかに定着させるかが課題となります。

 これからの時代、経営者の期待に応える人事とは「経営のわかる管理職をいかに育てるか」だと、私は確信しています。

 縦の流れとして、会社の経営理念を職場に落とし込み、部下の成長を支援できること。横の流れとして、他部門や関係先に期待することを伝達し、協力を得ることができること。また、期待に応えることができること。こうして組織に「縦横十字の流れ」を作り出し、部下や組織を動かして成果を上げることができる管理職こそ、会社の屋台骨を支える人材なのです。

 その一方で、会社の重荷になっている人材がいるのもまた事実です。20世紀に比べてリストラを実施しやすくなったとはいえ、労働法制や社会的感情からは、欧米のようなドライな人事施策が打ち出しにくいのも事実です。今在籍している人の「やる気」をいかに引き出すか。これもまた人事部門の重い課題ではないでしょうか。

 このように職場を統括して第一線をしっかりとまとめ上げることができる人材をいかにたくさん育てるか、「枯れ木に花を咲かせる」花咲か爺のように人材を活用していけるかで、人事部門としての経営への貢献度が測定されると考えます。

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著者プロフィール

  • 高島 徹(タカシマ トオル)

    株式会社決断力 代表取締役。1963年香川県生まれ。1986年松下電器産業(現パナソニック)入社。エアコン事業、半導体事業の経理責任者、本社部門を経験。松下幸之助の直轄部隊として、20代より経営者の決断をサポート。28年間で85個のプロジェクトで経営改善を現場で実践。2014年50歳で起業。株式会社決断力 代表取締役に就任。企業研修、講演を全国で行う。18歳の新人研修から、上場企業経営者への指導まで、幅広い階層とコミュニケーションできるのが強み。「戦国武将に学ぶ決断力」「持ち味を活かす管理職研修」「職場でYes!を引き出すビジネスコミュニケーション」などの研修・講演が大人気。定額制研修「SEカレッジ」でも管理者向けにマネジメント研修を行っている。

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