ビズリーチは、転職サイト「ビズリーチ」に登録するヘッドハンターを対象に、中途採用・転職活動に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2022年10月20日~10月31日
- 有効回答数:394人
現在の採用市場は活況、ヘッドハンターの9割が「企業の採用活動が活発である」と回答
半年前と比較した現在の企業の中途採用活動の状況を尋ねたところ、32.7%のヘッドハンターが「活発になった」と回答した。「変わらず、活発である」を含めると、95.0%のヘッドハンターが、企業の中途採用活動が活発だと感じていることが分かった。
また、78.4%が、1年前と比較して即戦力人材の採用難度が上がっていると回答し、そのうち約半数が全体的に採用難度が上がっていると感じていることが分かった。多くの企業が活発に中途採用活動を行っている中、即戦力人材の採用難度が上昇していることが分かる。
1年前と比較し、人事だけでなく「採用する部門(現場)の責任者が主体的」に採用に関わる企業が増加
1年前と比較して、人事だけでなく、採用する部門(現場)の責任者が採用活動に主体的(直接的)に関わる企業が増加していることが分かった。「増えた」と回答したヘッドハンターは34.4%で、「どちらかといえば、増えた」を含めると97.0%が、採用する部門(現場)の責任者が採用活動に主体的に関わる企業が増加していると感じている。
即戦力採用においては、採用する部門(現場)の責任者が主体的に関わることが採用成功につながると思うと回答したヘッドハンターは97.1%となり、即戦力採用の難度が高まる中、採用する部門(現場)の責任者が自ら率先して採用活動に関わることが重要になってきていることが分かる。
また、採用する部門(現場)が主体的に採用活動に関わる場合の、人事に求められる役割について質問したところ、経営と近い視点を持ち、採用マーケットを俯瞰したうえで採用戦略を描くことや、採用する部門(現場)を巻き込んだ採用を成功に導くためのプロジェクトマネジメントの役割が求められていることが分かった。
2023年の転職市場、8割が「活性化する」と予測。積極的な中途採用活動は継続
来年(年明け、2023年1~3月)の中途採用活動について質問したところ、80.4%のヘッドハンターが「活性化する」と予測していることが分かった。その背景には、慢性的な即戦力人材不足や、コロナ禍からの回復や事業拡大、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた投資などがあるようだ。一方、社会情勢などを背景に、「鈍化する」と回答したヘッドハンターが19.6%となった。
また、来年における求職者の転職活動については、「活性化する」と回答したヘッドハンターは88.8%となり、転職市場は企業側・求職者側ともに活性化することが予測される。
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