TISインテックグループのTISは、基本給の最大17%アップを含む報酬・評価・等級制度などを全面的に刷新した新人事制度を、4月より導入すると発表した。
同社では、人材を最重要の経営資本として、人材に対する先行投資を推進しており、現中期経営計画における人材戦略では、「働く意義」「働く環境」「報酬」の3つの軸で社員エンゲージメントを高める人材投資を進めている。新人事制度により、「働く意義」と「報酬」の改革をさらに推し進めるという。
新人事制度の概要は以下のとおり。
評価制度
社員の「より自律的な行動」を促すため、半期目標設定時のMust/Will/Canのすり合わせによる組織目標の自分事化や、グループ基本理念「OUR PHILOSOPHY(OP)」に基づいたコンピテンシー評価を導入。挑戦を後押しするため、業績評価はプロセスを成果自体と分けて評価項目設定し、成功に至らずとも挑戦の過程を評価する。
また、すべての評価を絶対評価とし、一人ひとりの多様なパフォーマンス発揮に即した評価・処遇を実現。定期的な対話によるパフォーマンス発揮のための支援や能力・キャリア開発を行い、目標達成の確度を高めるとともに、評価の納得感を向上させる。
報酬制度
社員一人ひとりへの先行投資による人材成長促進や、内外の優秀人材確保のため、基本給を最大17%、平均約6%アップする報酬水準の引き上げを行う。特に、事業を牽引する高度人材と若手層へ重点投資し、大卒初任給も25万円に引き上げる。基本給は評価による影響をやや抑えつつ、賞与は個人評価を反映する比率を高めメリハリのある体系とし、安心して挑戦できる環境を構築する。
等級制度
期待役割を明確化するため、多階層化していた等級をシンプルな体系に変更。上位職種では職務・役割基準であるが、下位等級では役割×能力の等級体系とし、多様な経験による成長を促進する。
マネジメント職(事業部長・部長層)は、各ポジションに求める人材要件を明確化したジョブディスクリプション(職務記述書、JD)を策定してジョブ型の要素を取り込み、マネジメント職の育成・配置・採用などに活用する。
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