マイナビは、「マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(1月)」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2023年1月20日~1月31日
- 調査方法:マイナビ2024の会員に対するWebアンケート
- 調査対象:2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
- 有効回答数:2108名(文系男子383名、文系女子879名、理系男子384名、理系女子462名)
1月のインターンシップ参加割合は54.8%で、前月から8.8ポイント減少、前年の同月からは1.1ポイント減少となった。
また、1月までの累計参加率は86.1%となり、前年比で2.1ポイント増加した。多くの大学で試験期間を迎えている1月だが、インターンシップ参加率は今年も前年並みの水準で推移している。
インターンシップ参加などの就職活動準備と、学業・定期試験の両立で悩んだり苦労したことがある学生は前年比2.7ポイント増の72.6%となり、多くの学生が両立に苦労している様子がうかがえる。
「悩んだり苦労したことがある」と回答した学生に、就活準備と学業の両立状況について聞くと、「特にどちらを優先するということはなく、両方同じ程度力を入れている」が13.0%(前年比4.2ポイント増)で、全項目で唯一前年から増加した。就活準備と学業をうまく両立している学生も増えていることが分かる。
日本企業の賃金の伸び悩みや賃上げに関する議論がされている中、初任給や給与を増額させる企業の動きについてどのように感じるかを聞いたところ、「その企業に対する関心が高まり、就職先としての志望度も上がる」が68.2%となった。賃上げに対する学生の関心は高く、志望度にも影響を与えることが分かった。
インターネット上の3次元仮想空間「メタバース」で開催される就活準備イベントおよび就活イベントについて聞いたところ、最も多かった回答は「興味はあるが参加してみたいかはわからない」で50.0%となり、「興味があり参加してみたい」(27.6%)の回答が「興味がなく参加したいとも思わない」(22.5%)の回答をやや上回る結果となった。
参加したい理由は「アバターだったら気兼ねなく質問できそう」、参加したいと思わない理由は「顔が見えないのが怖い」などがそれぞれ挙がり、顔が見えないコミュニケーションの捉え方の違いがみられた。
【関連記事】
・24卒学生の6割がインターンシップ広報解禁となる「3年生の6月」より前に情報収集を開始―学情調べ
・24卒学生の6割が就職活動に自信なし、力を入れたいことは「インターンシップ参加」が最多―学情調べ
・24卒の9割が「選考につながるインターンシップに参加したい」と回答―学情調べ