MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」は、各企業の「新卒・中途社員へのオンボーディング実態」についての調査結果を発表した。
「オンボーディング実施率」は6割
各企業のオンボーディング実施率は、61%であった。また実施率は、企業規模が大きくなるほど高くなり、「1,000名以上の大手企業」では9割がオンボーディングを実施していることが明らかになった。
勤務先のオンボーディングに半数以上が「満足していない」と回答
続いて、新入社員を受け入れる既存社員に対し、オンボーディング満足度を調査すると、「満足している」は45.5%となった。
最も実施されている取り組みは「導入研修」で、2位以降と大きな差
実施しているオンボーディングの取り組みに関する調査では、最も実施率が高いのは「入社時の導入研修」で8割が実施し、2位以降と20ポイント以上の差がついた。次いで「上司との定期的な面談」「OJT(実地研修)」となり、実施率は5割であった。
また、その他の回答では、「集合研修による縦横のつながり構築」「1人に1人先輩がついてOJT研修を行うブラザー制度」「新卒は会社全体に関わることができる部署へ配属。第2~3新卒までを同じ部署に集め、同年代の先輩後輩で業務に当たる」など、様々な工夫がみられた。
半数以上の企業で、入社当初から既存社員と同等の「リモートワーク」を実施
続いて、リモートワーク制度のある企業に対し、新入社員へのリモートワーク許容頻度を調査した。新卒社員には48.1%の企業が、中途社員に対しては35.8%の企業が、入社後一定期間出社日数を増やす制度運用を行っているものの、半数以上の企業が新入社員に対して入社当初から既存社員と同等のリモートワークを許可し、オンボーディングを行っていることが分かった。
また管理部門職種は、それ以外の職種よりも、入社後一定期間出社頻度を増やすオンボーディングを行っている企業が多いことも明らかになった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:Webアンケート
- 調査対象:全国の管理部門
- 調査テーマ:新卒/中途社員への「オンボーディング」実態調査
- 有効回答数:340名
- 調査実施日:2024年3月19~27日
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