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新卒が生成AIも使えるDX人材に育つ! ギブリーによる次世代の新人研修カリキュラムとは

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DX人材の育成に向けた新卒研修にするための3つのポイント

 では、従来の研修カリキュラムのどこをアップデートすればよいのか。森氏は3つのアップデートポイントを挙げた。

①“デザイン思考”を学習の動機形成に活用する

 デザイン思考とは、デザイナーがデザイン業務で使う思考方法のプロセスを活用して、ビジネスなどにおける前例のない問題や未知の課題に対して、最もふさわしい解決を図るための思考法・マインドセットのことである。顧客課題を発見して、解決のためのアイデアを発散し、新しいソリューションに導く入口として、多くの企業で導入されているものだ。デジタルスキル標準においても、デザイン思考はビジネス変革に重要なスキルとして位置付けられており、「ビジネスアーキテクト」や「デザイナー」に必須要件として挙げられている。

 さらに森氏は、「デザイン思考は学習の動機形成にも役立つ」と言う。なぜなら、デザイン思考のワークショップを取り入れた研修を通じて、「自分はエンジニアだけれど、ビジネスの観点も必要なのだな」「自分は営業だが、テクノロジーを理解していなければ、新規事業を考えるのは難しいのだな」といった気づきを得て、今後のスキルアップに対するモチベーションを高めることができるからである。

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 実際に、ギブリーが顧客向けに行った研修のアンケート結果では、「ワークショップを通じて、今後自身の新たなスキルを伸ばしたいと感じる」「ワークショップを通じて、自社のビジネス・業務プロセスの改善に興味を持った」といった声が多く寄せられたという。

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②生成AIのカリキュラムを組み込む

 アップデートポイントとして、やはり生成AIは外せない。まずはプロンプトエンジニアリング研修を通じて、生成AIに関するリテラシーやモラル、リスク対策などを学びつつ、さらに踏み込んだAIエンジニアリングにまで手を広げていくのが定石だ。

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 プロンプトエンジニアリングとは、自然言語を用いる対話型AI(ChatGPT)に対して精度の高いアウトプットを得るための技術である。ChatGPTを使いこなすテクニックや情報リテラシーを高めることで、より精度の高い業務効率化を実現できる。

 ギブリーのデジタル人材研修サービス「Track Training」では、プロンプトを書いて生成AIと対話しながら思考のヒントをもらって回答を導き出すようになっている。このプロンプトを書く過程においては、質問力や論理的思考能力が非常に重要であることから、Track Trainingでは適切なプロンプトを書くための土台づくりとして、これらの教育にも力を入れているという。

 こうしてプロンプトエンジニアリングのスキルを身に付けた先にあるのがAIエンジニアリングだ。初歩的なものとして、生成AIを利用したシステム構築やコンサルティング提案に必要なRAG開発を学んでいくことが考えられる。

 「実際、AIエンジニアリングにまで踏み込んだ研修を始めているお客様も出てきている。高い実践力のあるエンジニアを新卒から育てていくという発想を持つことも、アップデートポイントの1つになるだろう」(森氏)

③デザイン思考×テクノロジー×生成AI

 アップデートポイントの3つ目は、これまでに出てきた要素をすべて掛け合わせた研修を行うことである。デザイン思考を学び、プログラミングを学び、生成AIを学んだら、これらの知識をもとに新しいサービスを考えようというワークショップを実施するのだ。

 例として森氏は、ギブリーの顧客が実際にこの春3ヵ月間をかけて行った研修の総まとめとして実施したワークショップを紹介した。

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 「最先端の企業はここまで進んでいる。DX人材に求められるビジネス要素、テクノロジー要素、新しい技術トレンドを、新卒のうちから身に付けさせ、実践できるところまで至っているのだ。こうした研修カリキュラムにアップデートする必要があるだろう」(森氏)

 「生成AIに対応した研修へと、いち早くアップデートしなければならない」と危機感を募らせている企業は多いが、実際にスキルを習得させる研修カリキュラムにまで落とし込めている企業は約3割にとどまっている。今後、新卒の育成レベルは、企業が生み出す価値に直結していくといえるだろう。

 「ギブリーでは実践型のデジタル人材研修サービス『Track 法人研修サービス』を用意している。各社の求める研修スタイルに応じて育成計画コンサルティングを行い、職種別の実践カリキュラムをリーズナブルな価格で提供しているため、興味のある方はぜひ活用を検討していただきたい」と森氏は語り、講演を締めくくった。

【レポート】新入社員研修のデジタル(IT/DX)領域への対応に関する意識・実施調査

 ギブリーでは、新入社員研修のデジタル(IT_DX)領域への対応に関する意識・実施調査(2024年)を公開しました。本レポートでは、205名の企業にお勤めの方、人材育成などの人事業務に関わる方々を対象に、新入社員研修のデジタル領域対応における最新のトレンドや実態を調査し、まとめたものを配布しています。

《目次》
  • DX・変革に関する意識調査
  • 2024年度 新入社員研修実施調査
  • 研修におけるデジタル領域への対応
  • 生成AI時代に求められるスキルの変化と研修内容

 本調査レポートは下記からダウンロードできます。

「新入社員研修のデジタル(IT/DX)領域への対応に関する意識・実施調査」のダウンロード

 経営者や人事責任者の皆様が日本国内における育成状況を把握し、今後の戦略を立案するのにお役立てください。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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