やりがいを感じた仕事をプレゼンする「ヤリイカ大賞」とは
——「ヤリがいを感じたイカした仕事大賞」を略して「ヤリイカ大賞」なのですね。これはどのような取り組みなのでしょうか。
山崎 ヤリイカ大賞は、社員全員が集まる社員総会で行いました。これまでの総会でも社員の活躍を表彰していたのですが、単に結果を讃えるだけでなく、そこに至るまでのプロセスや仕事との向き合い方などを発表してもらうことで、ロールモデルとしてみなさんのヒントにしてもらえるのではないかと思い、この賞を設けました。
ヤリイカ大賞では、まず出場者から「ミッションの実現につながる、仕事の中でやりがいを感じたエピソード」をプレゼンテーションしてもらいます。その後、プレゼンターの上長から、後援者としてメッセージをもらいます。そして、「ヤリがいを感じたイカした仕事大賞」「ベストスピーカー賞」「ベストフューチャー賞」を選出しました。
出場者には「やりがいを感じたポイント」「成果を出すために努力したこと」「この先の展望」を語ってもらい、後援者には「それが事業にどれだけインパクトを与えたのか」を経営視点で語ってもらうことで、発表を聞いている社員の理解が深まるよう工夫しました。
——ヤリイカ大賞の出場者はどうやって選ばれたのでしょうか。
山崎 自主性を重んじるイベントにしたかったので、人事から強引にオファーするのではなく、自薦他薦を問わない公募制にしました。とはいえ、社内で公募制のイベントを開催した例がなく、1件も応募がこなかったらどうしようと不安だったので、部長レイヤー以上のマネージャー陣にはイベントの趣旨をお伝えして、メンバーへの後押しをお願いしました。また、Slackで告知をしたり、社内で会った人には直接お声がけしたりもして。結果、38組の応募があり、執行役員による選考を経て、当日は6組に発表していただきました。
——選考はどのように行われたのでしょうか。
石井 当社には大きく分けて、「ビジネスグループ」「プロダクトグループ」「海外事業グループ」、そしてビジネスグロースを支えるいくつかの組織をまとめた「バックオフィス」の4つのグループがあります。事前の選考は、各グループを管掌する執行役員が、それぞれのグループ内でふさわしいものを選びました。
当日は、プレゼンテーションの後に執行役員がバックヤードに集まり、人事から配布された採点シートの集計結果を基に話し合って、大賞を決めました。日頃、他部門のメンバーの活躍について意見を交わす機会はなかなかないので、執行役員同士で互いを認め合うポジティブなコミュニケーションができて、とてもよかったです。