ビーラインドプロジェクトは、日本視覚障害者職能開発センターと提携し、視覚障がい者雇用専門の総合サポートサービスの提供を開始した。
「視覚障がい者雇用サポートサービス」は、ビーラインドプロジェクトと日本視覚障害者職能開発センターの共同事業として、企業の視覚障がい者雇用を総合サポートするもの。全体の総合的なマネジメントと研修部分をビーラインドプロジェクトが主に担当し、視覚障がい者雇用にまつわる専門的なコンサルティングや助成金、ジョブコーチ派遣手続きなどに関する情報提供を日本視覚障害者職能開発センターが担当する。
同サービスにおける内容は次のとおり。
主なサポート内容
企業のさまざまな課題に合わせて、複数のプランを提示するという。
サポートプラン例
- (採用担当者向け)ボードゲームを活用した障がい理解研修
- 視覚障がい者の就労支援員による配属先の業務切り出しコンサルティング
- 障がい当事者と周囲の従業員のチームビルディング研修
- 視覚障がい専門のジョブコーチの派遣手続きサポート
採用担当者のよくある課題
障がい者雇用の採用担当者には、採用前や採用後でさまざまな課題があると言われている。
- まず、どこからどのように採用活動を始めたらいいか分からない
- どのような障がい配慮を行ったらいいか分からない
- これまで精神障がいのある人を中心に雇用してきたが、なかなか定着率が安定しない
- 周囲の従業員とコミュニケーションがうまくいかない
視覚障がい者雇用の特性
障がい者雇用を進めていくうえで、視覚障がい者の特性として主に3つあると両社は考えているという。
- 採用後の定着率の高さ:日本視覚障害者職能開発センターが就労定着支援を行っている視覚障がい者が就職して3年後の定着率は、約90%を達成している
- 助成金の豊富さ:環境整備を整えるための助成金など、視覚障がいのある従業員やそのサポートに対して活用できる助成金は豊富にある。一方で、必要な専門的知識が多いのも弊害としてあるという
- 環境整備を中心とした障がい配慮:視覚障がいのある従業員への障がい配慮は、主にPCソフトの整備などの環境整備が中心となる。そのため、相対的にコストがかかるのが採用前の整備だという
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