エンは、同社が運営する転職サイト「ミドルの転職」を利用する人材紹介サービスの転職コンサルタントを対象に実施した「CxO(最高責任者)の採用」に関するアンケート結果を発表した。調査期間は2026年7月2日から7月8日、有効回答数は160名。
調査結果によると、転職コンサルタントの36%が「CxO(最高責任者)求人が増加している」と回答。前回調査(2018年、31%)と比べ5ポイント増加となり、CxO採用が外資系に限らず、より多くの業態へ広がりつつある状況が見られた。
特に増加が目立つ領域は「CFO(最高財務責任者)」で55%、次いで「CHRO(最高人事責任者)」が36%、「CTO(最高技術責任者)」が33%と続く。CFOとCHROがIPOやガバナンス強化などの企業側のニーズを背景に増加している模様だ。
CxO職の採用増加の主な背景として最も多かったのは「急成長企業における経営・役員層の強化(新設ポジション)」で64%。そのほか、「M&Aや企業統合、株主の交代時の外部経営層募集」(52%)、「IPO(新規株式公開)準備」(38%)などが続く。近年のトレンドでは「AI・生成AI(LLMなど)を活用した事業」を挙げる声が60%と最も多かった。スタートアップ企業、新設ポジション、DX促進、新規事業立ち上げなど、事業変革や技術発展への対応がCxOニーズ増に影響を与えている実態が示された。
業種別では「IT・インターネット」(62%)、企業タイプ別では「スタートアップ・ベンチャー」(61%)と特に増加が顕著。市場の成熟や競争環境の変化を背景に、専門領域のリーダーとしてCxOを据える企業が多い。特にデジタル・AI活用が中核テーマとなり、「CAIO(Chief AI Officer)」や「CDO(Chief Digital Officer)」など新しいCxOポジションへの注目も高まっている。
CxO採用ターゲットの年齢層は「40代後半(45歳~49歳)」が68%と中心で、企業が最重視するスキルは「経営課題を特定し、自部門の戦略に落とし込むスキル」(71%)が最多。これに「自らもスペシャリストとして業務遂行する能力」(41%)や「組織文化やビジネスモデル変革スキル」(38%)が続く。経営視点、多様なステークホルダーとの調整力、実行力が強く求められている。
また、CxO未経験者の採用の可能性については36%が「可能」と回答。実際に、実務レベルで類似の役割経験や求める能力・要件を満たせば、肩書未経験でも採用される例が増えている。特にスタートアップや成長企業では「肩書よりも中身」に注目し、事業フェーズに合致した人材が起用される傾向が見られる。
今後のCxO求人動向については、59%が「増加する」と予測。「専門特化型の経営幹部の需要増」「自社育成が難しいための外部登用」「既存事業の競争力維持や変革ニーズ」などを挙げる声がある。一方、「役員クラス採用は一部企業に限られる」「採用機会は企業の世代交代や戦略転換のタイミングに左右されるため、急激な増加はない」との意見も見られた。
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