jinjerは、クラウド型人事労務システム「ジンジャー人事労務」に2つの機能を実装したと発表した。1つは、保険料控除証明書・源泉徴収票をAIが読み取って自動入力する機能。もう1つは、年末調整で従業員の回答がデフォルトの回答からどこを変更したのかを可視化する機能。前者は従業員の入力の手間とミスを軽減し、後者は管理者の確認作業の負担を軽減する。併せて、令和8年度税制改正にも対応している。
これまで、中途入社者の源泉徴収票や生命保険料・地震保険料の控除証明書は、従業員本人による手入力が中心だった。そのため桁の入力ミスや新旧制度の取り違えが起きやすく、人事労務担当者にとっても内容確認の工数が負担となっていた。また、年調収集システム上で従業員の回答が前年の回答や登録済みの情報からどこを変更したのかを比較する手段がなく、管理者は変更箇所を目視で確認せざるを得なかった。
AI自動読み取り入力機能では、生命保険料控除証明書・地震保険料控除証明書、および中途入社者の源泉徴収票の入力欄に「画像をアップロードして自動入力する」ボタンを追加。スマートフォンで撮影した画像やPDFをアップロードすると、AI-OCRが記載内容を読み取り、対応する入力項目へ自動で振り分ける。
読み取り結果は確認画面に表示され、内容を確認したうえで入力欄へ反映する仕組み。源泉徴収票が複数枚ある場合は金額を自動で合算する。保険料控除証明書には統一様式がなく、保険会社ごとに用語や項目の並びが異なる。そのため「新制度/旧制度」「一般/介護医療/個人年金」の区分など、どの記載をどの項目に入力すべきか照合する負担があったが、この照合をシステム側が担う。

回答差分の可視化機能では、年調収集の管理者確認画面に差分表示の切り替えボタンを追加。ONにすると、各種項目の変更前と変更後を並べて表示する。変更があった従業員だけを絞り込んでCSV出力することも可能で、CSV出力は10月中に提供開始予定。
また、令和8年度税制改正への対応として、次の4点を実装した。
- 基礎控除額の引き上げ
- 基礎控除額の引き上げに伴う、扶養親族等の所得要件の変更
- 給与所得控除の最低保障額の引き上げ
- 23歳未満の扶養親族がいる場合の生命保険料控除限度額の引き上げ
このほか、扶養控除等申告書D欄の出力対応、差し戻しステータスの新設、証明書の必須/任意設定、住宅借入金等特別控除証明書等の電子データ(XML)対応などのアップデートも行った。これらの内容は、ヘルプページで順次公開する予定。
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