同調査は、1月1日~7日の期間、2020年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生を含む)1210名(文系男子395名、文系女子366名、理系男子294名、理系女子155名)を対象に、インターネット調査で実施された。
就職活動の準備状況は、全体的にポイントが増え、準備のタイミングが早期化していることが明らかになった。
インターンシップへの参加状況を尋ねた質問では、すでにインターンシップに参加経験のある人が89.2%で、1日以内の短期プログラムへの参加が増えている。また、インターンシップ参加後に企業からアプローチを受けた人は86.0%に達した。
25.6%が、現時点の志望業界について「明確に決まっている」と回答する一方で、「決まっていない」という学生が29.9%である。志望業界の上位は「医薬品・化粧品」が最多で、「電子・電機」と「素材・化学」が同率で2位となっている。
就職先企業を選ぶ際に重視する点は、「将来性がある」(48.1%)、「給与・待遇が良い」(44.9%)、「福利厚生が充実」(30.7%)の順だった。
1月1日時点で本選考を受けた人は29.3%で、受験社数は平均2.4社となっており、すでに内定を得た人は4.7%と、前年同期(3.1%)を1.6ポイント上回っている。
就職活動解禁までの準備の進め方を尋ねた質問では、「志望業界・企業への理解を深める」(63.7%)、「インターンシップにたくさん参加」(55.6%)が上位となった。
就職先として、ベンチャー企業に関心があるという学生は28.3%と、前年調査を3.6%上回っている。
就職後のキャリアプランとしては、「1つの会社に定年まで」(43.0%)が減少し、「転職でキャリア・アップ」(42.1%)と拮抗していることが明らかになった。