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コミュニケーション力やマネジメント力がなくても大丈夫な組織の作り方 | #4

「コミュニケーション能力重視」が組織を崩壊させる

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 マネジャーのマネジメント能力不足は、多くの企業で共通の悩みとなっているようです。とはいえ、マネジャーの育成は容易ではありませんし、時間もかかります。どうすればよいのか――この連載では、そうした課題を抱える組織でも運営を滞りなく進めるためのヒントを紹介していきます。今回のテーマは、コミュニケーション能力重視の誤りが引き起こす弊害です。システムの開発・運用でも重視されることの多いコミュニケーションですが、その能力の高さを評価することにどんな害悪があるというのでしょうか。

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企業はコミュニケーション能力を求めているが

 現代社会では、多くの人や企業や学校が「コミュニケーション能力」が必要だと言っています。経団連が毎年行っている「新卒採用に関するアンケート調査」でも「選考時に重視する要素」という項目があり、そこでは16年連続で「コミュニケーション能力」がトップとなっています。

 しかし、この「コミュニケーション能力」とは一体何を指すのでしょうか。筋道を立てて分かりやすく話ができるような論理性に近いものなのか、よい具体例を出して相手にきちんとイメージをさせることができるような表現力に近いものなのか、それによって意味合いは全く異なります。実際、経営者や人事担当者は、かなり多様な意味合いで「コミュニケーション能力」と言っています。

最も多い「コミュニケーション能力」の定義とは

 私は様々な企業で人事コンサルティングをさせていただいているのですが、採用での「求める人物像」や、評価基準を作るときのハイパフォーマーの特徴の議論などをする際にも、この「コミュニケーション能力」はよく出てくるワードです。そして、その都度、「それはどういう意味で使っているのか」を確かめます。

 もちろん、いろいろな定義で使われているのですが、その中で圧倒的に多いものがあります。それは「相手が言っていないことを想像して、相手が言おうとしていることを理解する力」という定義です。実際、我が国には「一を聞いて十を知る」「以心伝心」「あうんの呼吸」「空気を読む」などの慣用句がありますが、これらはすべて上述の「コミュニケーション能力」とほぼ同義です。

「空気を読む力」を重視している

 つまり、多くの企業で「コミュニケーション能力のある人」と見なされて高く評価されているのは、「空気が読める人」ということになります。共通した文化的背景を多分に持つ、いわゆるハイコンテクストな文化の日本においては、細かいことを明確に言わなくても、相手のことを理解して動いてくれる人は確かに便利です。優秀とみなされるのも分かります。

 しかし、昨今の企業を取り囲む環境の変化を考えると、今までのようにこの「空気を読む力」を重視していると危ないのではないかと、私は思います。なぜなら、「空気を読む力」を持つ人が増えると、組織に様々なデメリットが生じる可能性があるからです。

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この記事の著者

曽和 利光(ソワ トシミツ)

1995年京都大学教育学部教育心理学科卒業。同年株式会社リクルート入社。人事部にて採用・教育・制度・組織開発等の担当、HC(Human Capital)ソリューショングループでの 組織人事コンサルタントを経て、人事部採用グループのゼネラルマネジャーとして最終面接官等を担当。2009年ライフネット生命...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/1796 2019/08/26 06:00

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