同調査は22~59歳の人事417名(男性191名、女性226名)を対象として、9月20日~9月30日に実施された。
「人材採用が難しいと言われているなか、人事の仕事に関して感じていることはなんですか?」という質問に対し、「これまでの採用手法では応募数が集まらない」という直近の採用課題だけでなく、「会社の本質的な課題まで考えなければならない」という中長期的な課題を回答する人も約4割に上った。
リファラル採用については30.5%と、3割近い人が「導入している」と回答。「導入予定」「検討中」合わせて35.1%の人も関心を示している。一方、検討しながら導入できていない場合の理由については、「リファラルの前に社内エンゲージメントが優先される」(56%)、「社内の協力が得られる気がしない」(36%)が挙がった。
また、リファラル採用を実施して「よく成果が出ている」と回答したのは18.9%。約半数が「少し成果が出ている」であるほか、「あまり成果が出ていない」という回答も25.7%あり、十分な成果を感じるのはこれからと言える。
なお、成果が出ているという人の理由については「部課長などのマネジメントメンバーが協力的」「一般社員が協力的」(60%)だけでなく「社長および経営メンバーが協力的」(42%)と、現場だけでなくトップ以下全社を挙げて取り組んでいることが要因となるようだ。
MyReferの代表取締役社長CEO 鈴木貴史氏は、同調査の結果を踏まえ、「リファラル採用は、単なる採用のための採用ではなく、会社と社員のエンゲージメントを高めることに本来の価値があると私は考えております。経営やマネジメントメンバーも巻き込んで、リファラル採用を入り口に社員と会社がお互いに見つめ直すきっかけを作っていくことが重要です」と述べている。