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今の時代に求められている健康経営とは? 陥りがちな失敗から学ぶ正しい取り組み

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2021/08/24 10:00

 手厚い福利厚生を提供することは、はたして本当に従業員満足度(ES)の向上に役立っているのだろうか。また、多様化する人材のニーズに応えながら、健康経営を推し進めるには、どうすればよいのだろう。HRzine Day 2021 Summerには、株式会社iCAREの梅田翔五氏が登壇。「失敗から学ぶ健康経営 ~『ウェルビーイング』のあるべき姿とは~」と題し、講演を行った。

梅田 翔五

梅田 翔五(うめだ しょうご)氏
株式会社iCARE Sales&Marketing部 セールスマネージャー
健康経営アドバイザー
第1種衛生管理者
大手製薬企業、大手人材サービス企業を経て、iCAREにジョイン。健康管理システム『Carely』の営業活動を行うと同時に企業の健康経営や健康管理体制の相談に乗っている。形だけの健康経営ではなく、本質的かつ効率的な健康経営を企業の皆さんと実現していきたい!と日々邁進。

多様化する現代のウェルビーイングをどう実現するか

 終身雇用・年功序列・福利厚生のあった、かつての古き良き日本企業は、ウェルビーイングの先駆者であったといえる。ウェルビーイングは「心と体の健康の先にある幸福」という意味で使われるが、当時の日本では大きくて安定した会社で福利厚生も提供してもらうのが幸福だ、という考え方が根付いていた。

 しかし、時が経ち、パーソル総合研究所の行った「福利厚生実態調査2020」によると、福利厚生の廃止を検討している企業は23.1%に上り、コスト削減の対象として考えられている実態が浮かび上がった。

 その理由について梅田氏は「従業員の価値観が多様化しているからだ」と指摘する。厚生労働省が発表した「平成20年版 労働経済の分析」では、新入社員の会社の選択理由の今と昔が比較されている。1987年と2007年を比較して、最も差の開いた項目は、「会社の将来性を考えて」と「仕事がおもしろいから」の2つ。

 1987年には会社の将来性を重視していた人が20%を超えていたが、2007年には10%を切るまでに半減している。一方、仕事のおもしろさを重視していた人は、1987年には10%を下回っていたところから、2007年には20%を超えて倍増しているのだ。また、「自分の能力、個性が生かせるから」という仕事の根源的な項目を除き、選択理由が分散している傾向も見て取れる。

 これらのことから、「従業員が会社に求めるものが多様化している今、画一的な福利厚生の提供ではウェルビーイングを実現することはできない」と梅田氏は結論づけた。

[画像クリックで拡大表示]

 では、福利厚生に依存せずに、従業員のウェルビーイングを追求するには、どうすればよいのだろうか。その答えとなるのが昨今、話題の「健康経営」である。梅田氏は健康経営の役割を次のようにまとめた。

<健康経営の役割>
  • 従業員視点
    • 従業員体験の追求(従業員満足度:ES)
    • 従業員貢献の最大化
  • 経営者視点
    • 経営戦略における生産性の追求
    • 事業戦略の支援、加速化

 「ただ従業員のフィジカルな健康を守るだけでなく、メンタルな健康も含めて複合的に実現していくことで、生産性の向上が実現する。『従業員体験の向上』と『生産性の向上』の両立を目指すのが、今の時代に求められている健康経営なのです」(梅田氏)


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著者プロフィール

  • 野本 纏花(ノモト マドカ)

    フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・セルフブランディングにFacebookを活用しよう』がある。

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連載:HRzine Day 2021 Summer セッションレポート
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2021/08/24 10:00 /article/detail/3443
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