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インタビュー | ワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏

採用担当に現場のエースをあえて置くのが成功の方程式、応募者データの管理も優秀な人材獲得への第一歩


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 人事は、とかく利益に直結しない間接業務と見られがちである。しかし、ワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏は「人事採用は会社の経営そのもの。自社の経営戦略を実現できる優秀な人材を確保する最前線が、人事担当者だ」と強調する。人事にも積極的にITを導入し、人材データを活用した効率的な採用を行うための仕組み作りが必要だと説く伊藤氏に、企業の求める人材像や、その獲得に必要な人事担当者のスキルなどをうかがった。

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ITスキルを持つ人と企業とが出会う場を創りたい

――ワミィはどのような事業を行っているのですか。

 現在、ワミィには3つの事業の軸があります。1つ目は、採用支援/人事コンサルティングです。企業の人事部の業務代行や、採用戦略の設計や業務改善、顧問としての参画など、幅広く行っています。

 2つ目は、新規事業の「サポレタリー」。サポレタリーとは「サポート」と「セクレタリー(秘書)」を合わせた造語です。当初はオンライン秘書サービスをやろうと思っていました。そんな折、「自社で開発したSaaSプロダクトの導入支援をユーザー企業に行いたいけれども、そのためのリソース(人手)がない」と、いわゆるカスタマーサクセスの分野で悩むお客様がいらっしゃいまして、当社がお手伝いすることになったんです。活用したのは、地方在住の方や在宅女性の力です。導入支援はオンラインで行えますから、彼ら・彼女らのスキルや時間を有効利用することで解決できると考えました。オンライン秘書ではなくなりましたが、サポレタリーはパイロット事業として、あれこれ試みながら進行中です。

 そして3つ目は、「人事 to IT カイギ(じんじとあいてぃかいぎ)」というコミュニティの運営です。人事部門のリーダーをはじめとする人々が、ITやエンジニアリングテクノロジーに関して理解を深めるのを目的としており、私が管理人を務め、イベントや勉強会、ワークショップなどを開催しています。

ワミィ株式会社 代表取締役 伊藤和歌子氏
伊藤和歌子(いとう わかこ)氏
神奈川県横浜市出身。新卒でニフティ株式会社に入社。ニフティではCRMの設計・開発やホスティングサービスの運用など、システムエンジニアとして勤務。2009年より、セキュリティソフトメーカーにて、採用・研修・制度設計・全社プロジェクトの切り盛りなど、幅広い分野を担当。現在はワミィ株式会社代表取締役のほか、人事とITのコミュニティ「人事 to IT カイギ」を主宰。

――3つの中で、現在最も大きな比重を占めているのは?

 やはり、採用支援/人事コンサルティングが大きいですね。今はどこの企業も、採用を行う人材やノウハウの不足に悩んでいます。スタートアップ企業では人事にあてる人手がないとか、大手企業では新卒採用と中途採用の時期が重なってしまい、リソースが足らないとか。新たに新卒採用を始めようという会社さんは、計画立てやスケジュール設計など進め方がわからないという問題もあります。

 当社の場合、多いのはやはりエンジニア案件です。「エンジニアの人材が採れない!」と困り果てたお客様から、「エンジニア採用が上手くいくコツを教えてほしい」とご要望をいただいたりします。人事 to IT カイギのつながりもあって、最近は特に増えていますね。その他にもいろいろお話をいただくのですが、会社設立からようやく半年たった所なので、これからどんどん手当をしていきたいと考えています。

――ワミィは2016年に伊藤さんがご自身で創業されました。そもそも、なぜワミィを立ち上げようと思ったのですか。

 もともと人材の仕事には関心があったのですが、新卒で入社したニフティでは、システムエンジニアとして勤務しました。私が就職したのは、ちょうどブロードバンドが市場に現れ、インターネットが爆発的に普及し始めるころ。IT/インターネットの業界に行きたいと思いました。システムエンジニアになったのは、せっかくネット業界に行くなら何か作る仕事や、サーバーサイドの仕事などをしたかったからです。

 その後、セキュリティソフトの企業に移って、採用・研修・制度設計・全社プロジェクトの切り盛りなど、幅広い仕事を担当しました。このときに、人事の奥深さや魅力に気づいたんです。それで、これからはHR(人材)ビジネスに絞って取り組んでいこうと決め、ワミィを設立しました。

 また、そのセキュリティソフトの企業は、ソフトウェアを自社で開発するようないわゆるIT企業なのに、その人事部門はITをほとんど理解していなかったんです。自分たちの人事の仕事にしても、ルーチンワークの部分にITツールを使えばどんどん効率化できるのに、そういった自動化の発想すらありませんでした。それだけでなく、IT企業なのに人事部門だけがITから遠い存在にある会社は、周囲にもたくさんあることがわかりました。

 こういうところを人事の人たちに気づいてもらえれば、仕事の能率は大きく変わります。それができる人材だって、社内外のどこかに隠れているはずです。サポレタリーのアイデアも、「ITに強い在宅ワーカーを育成して、事務作業だけでなく、より付加価値の高い仕事ができる人材にしたい。そういう潜在能力を発見して活用しよう」というのが出発点でした。

――たしかに、在宅や地方にいる優秀な人材をオンラインで活用することができれば、人事採用のあり方や、人材発掘の可能性も大きく広がっていきますね。

 せっかくスキルを持っているのに、子育てや親の介護といった家庭の事情で通勤できない。今までなら職場に出られなかったそうした方たちが、ちょっとしたワークスタイルの工夫で、広い意味でのIT人材になりうるのです。潜在的なITスキルを持った人たちに、その能力を発揮できる働き方を提案し、そうした人材が欲しい企業とのマッチングの場を作ろう。ワミィはそうしたお役に立ちたいと思っています。

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この記事の著者

工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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