リーディングカンパニーとしてノウハウを提供
カオナビのこうした機能を活用して、実際に効果的な組織開発を行っている事例も紹介された。
紹介された事例企業では、もともと使っていたシステムで人材情報の活用が進まず、カオナビを導入した。スキルや研修の履歴といった人材情報を参照することで、適切なポジション抜擢やロールモデルの策定が可能になっているという。情報の分析にかかる時間・労力も大きく削減された。新田氏は「人材情報を管理するだけではなくしっかり活用して、積極的な組織開発を行っている事例」とたたえる。
カオナビの利用企業者数は現在3600社。日本を代表する大企業から、100名規模以下の中小企業にまで導入されている。業界や規模エリア問わず導入されているので、対応できるニーズや事例が幅広い。
また、人的資本経営において、必要な人材データの収集からグラフィカルな可視化までトータルで対応できるのもカオナビの強みだ。
最後に新田氏は、カオナビによるタレントマネジメント運用のポイントを、次の3点にまとめた。使いやすいシステムを前提としたうえで、タレントマネジメントのノウハウを伝えるサポートも提供。また、高い費用対効果で長く使えるような料金設定を目指しているという。
特にサポートに関して昨今力を入れており、タレントマネジメントの知見を集約した「カオナビキャンパス」をリリースした。人材育成や配置には正解がない。あらゆる選択肢がある中で、他の企業の事例や蓄積されたノウハウを提供することも、カオナビの重要な役割といえる。カオナビキャンパスでは、コミュニティやノウハウをまとめたコンテンツのほか、プロの専門家によるコンサルティング支援も提供する。
「ユーザー様向けにはもちろん、カオナビを導入されていない企業様にもノウハウを提供することに価値があると思っています。本日のセミナーもそうですが、積極的に講演や相談の場を設定しているので、ぜひご参考いただければと思います」(新田氏)