フォー・ノーツは、人事評価を行う管理職(役員・部長・課長)を対象に、部下の人事評価における「人事評価の実態調査2024(管理職編)」を実施した。
人事評価のフィードバックを「1対1で全員に実施」は7割
部下への人事評価のフィードバックについて聞いたところ、「部下全員に実施している」は72.1%と、管理職の7割以上が1対1で実施していることが分かった。
「成長につながるフィードバックを行う」は8割以上
フィードバックの内容について、「起こしてほしい行動を伝え、部下の成長につながるフィードバックをしている」が66.3%、「評価につながらないダメな部分を伝え、部下の成長につながるフィードバックをしている」が17.3%と、8割以上が成長を意識したフィードバックを行っている。
管理職の5割以上が「部下の納得感が高くない」と回答
管理職から見た部下の納得感について聞いたところ、「部下が正しく評価されていると感じているように思える」との回答は45.1%にとどまり、「部下の納得感は高くないように感じる」が39.8%、「部下が不満を持っているように感じる」が11.2%と、5割以上の管理職が部下の納得感が高くないと感じていることが明らかになった。
人事評価の運用における会社のサポート有無
人事評価の運用において評価者に対する教育や研修など、会社としてのサポートはあるかを聞いたところ「存在していて、活用している」は50.7%、「存在しているが、活用していない」は22.4%、「ない」は26.9%となった。
「評価者に対する教育や研修を受けたい」は6割以上
評価の納得感を高められるスキル・ノウハウに関する教育や研修について、「受けたい」が23.8%、「どちらかといえば受けたい」が40.7%と、6割以上が教育や研修を受けたいと回答した。
教育・研修に求めるものとして、「フィードバックスキル」「適切な目標設定」「評価をする際の注意点や心構え」などが多く上がった。
なお、調査の概要は次のとおり。
調査名:人事評価の実態調査2024(管理職編)
対象者:人事評価を行う管理職(役員46名・部長207名・課長248名)計501名
対象企業規模:従業員数100~299人(127名)、300〜999人(129名)、1000〜1999人(115名)、2000人以上(13名)
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年8月6~8日
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