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悩める“オンボーディングあるある”解決のヒント | 第4回

新卒新人の早期戦力化を目指すなら、1人ひとりの「価値観とやる気スイッチの違い」を見極めよう

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最も注目すべき違いは「自己変革重視」か「自分らしさ重視」か

 しかし、これはいうのは簡単ですが、実際には難しい問題です。新卒新人1人ひとりをよく観察し、個々に適したオンボーディングをしようといっているわけです。そこで、ここからはいくつかのヒントを紹介します。

 最初に注目したいのは「自己変革重視」と「自分らしさ重視」というタイプの違いです。簡単にいえば、「自分を変えていきたい」のか「今の自分をそのまま生かしたい」のかの違いです。

 「自己変革重視」タイプは、成長とは仕事を通じて理想の姿に向けていまの自分を変えていくことと捉える人材です。このタイプは自分らしさの発揮も大事だが、それよりも先になりたい状態や理想の姿を基準にそこに向けて突き進むことを優先します。従来の日本企業では、周囲もこれをよしとする傾向が強かったですし、本人もそう考えるのが当たり前に近いところがありました。

 対して「自分らしさ重視」タイプは、まず「自分らしさ」を発揮することを強く求める人材です。昨今強まってきている価値観であり、この価値観をより重視して、仕事をするうえでも成長することに対しても、まず「自分らしさ」を発揮することを強く求める人材です。このタイプは、自分らしさを発揮できると、仕事や組織への適応もスムーズに進んでいきます。最近は、このタイプが増えています。

 ただもちろん、新卒新人にも両タイプいるわけで、この自己変革と自分らしさのどちらを重視しているかが分かれば、上司や周囲の対応策も自然と変わるでしょう。自己変革重視タイプには、自身のなりたい姿や理想像について話を聞いて理解することから始め、改善したほうが成長につながるポイントをその後で伝える、という順で導いていくことをお勧めします。

 自分らしさ重視タイプに対しては、いきなりこうすべきだという指摘をしていくのではなく、本人の強みや課題を理解するところから始めて、強みを活かし弱みになっているところは肩代わりも含め、積極的に支えることが効果的です。これだけでもオンボーディングの成果に違いが出てくるはずです。

大事にしていることを踏まえて背中を押すと「らしさの発揮」につながる

 もちろん、自己変革重視と自分らしさ重視の違いだけでなく、先ほどやる気スイッチで紹介した「統率・挑戦・創造・専門性・貢献・親和・安定・金銭・承認・注目」の10のモチベーション・リソースなどにも目を向けると、さらに効果的です

 1人ひとりが大事にしていることを踏まえて背中を押すと、「やる気の高まり」につながりますし、「らしさの発揮」にもつながってきます。また、「学び」を促進することにもなります。これは新卒新人に限ったことではなく、オンボーディングの大事なポイントの1つです。人事・上司・周囲の皆さんは、新卒新人1人ひとりのやる気スイッチの違いに注目し、やる気が高まるように個々が担うミッションに意味付けをしてあげてください。意味付けとはたとえば、「貢献できること」「挑戦的な側面」「新人ならではの視点での創造」などです。自分たちの仕事の価値をよく知っている皆さんであれば、それはある意味いくらでもできるのではないでしょうか。そのことが、より良いオンボーディングにきっとつながります。

次のページ
個々に対してタイミングを踏まえ、効果的に働きかけを行って早期戦力化を図る

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この記事の著者

竹内 淳一(タケウチ ジュンイチ)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 技術開発統括部 コンサルティング部 1グループ エグゼクティブコンサルタント。1993年、株式会社リクルート入社。人事部門での採用リーダーを経て、リクルートマネジメントソリューションズに転籍。2003年から「データを活用し個を生かし組織を強くする」をテ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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