調査の結果、リファラル採用という言葉を「聞いたこともない」と回答したのは全体の74.1%にものぼった。「関わった経験がある」と回答したのは22.9%だった。内訳としては、紹介者よりも被紹介者の割合が多かった。
経験者の語るリファラル採用の良い点には、「採用コストが削減できる」「業務や社風に馴染みやすい人の採用が可能」「会社の内情まで知ることができた」など、転職希望者と会社双方へのメリットが挙げられた。ワークポートは、リファラル採用は低コストかつミスマッチのない採用ができる方法として扱われていることがうかがえる、と述べている。
一方、悪い点には、「紹介での入社なので転職しづらい」「うまくパフォームしなかった際の責任の所在」といった、被紹介者が感じるプレッシャーと、紹介者の責任を懸念した意見が挙がっている。ワークポートは、リファラル採用の成功は、紹介者と被紹介者の心的プレッシャーをいかに減らしていけるかが課題になりそうだと見ている。
また、未経験者のうち、リファラル採用に「興味がある」と回答したのは約70%。「入社前後のギャップがある程度抑えられそう」「人柄やスキルなど初対面の人事では判別しきれないものを実績のある人に保証してもらえるのはありがたい」など、紹介による信頼度の高さが理由に挙げられた。
在籍している会社が「リファラル採用のための取り組みを活発に行っている」と回答したのは約20%。内容は、社員紹介システムなどしくみの整備や、紹介者と非紹介者への祝い金などのボーナス支給が大半だった。ワークポートは、「リファラル採用には現役社員の積極的な協力が必要不可欠なため、社内周知が重要だ。多くの社員を巻き込むためにも、削減できる採用コストの一部を社員へ還元することは、効果的なのかもしれない」と述べている。
調査概要
調査内容 :リファラル採用について 調査対象者:ワークポート利用者 有効回答 :371人 調査期間 :2019年3月13日~2019年3月20日