一気通貫でストレスなく人材開発したいなら
ここまでに説明したようなスキルの収集・管理からスキルデータに基づく人員配置までを一気通貫で可能にするのが、同社のサービス「SmartHR」だ。労務管理・タレントマネジメントクラウドサービスとして6万社が導入している。
SmartHRのスキル管理機能では、従業員からのスキル情報の収集とそのデータの一元管理が可能。収集したスキルデータは「スキルマップ」機能により一覧できる。スキルの名称はスキルマスターで管理するため、従業員に入力してもらうスキル情報においてバラつきが発生しない。
スキルマスターでは、従業員のスキルを「スキル」「資格」「研修」の3つに分類して管理する。スキルに階層構造を持たせることも可能だ。各スキルの習熟度の幅も設定できる(最大10段階)。
収集したデータを基にした人材配置シミュレーション機能も備える。ある従業員を選択すると、そのメンバーのデータを参照でき、顔写真をドラッグ&ドロップするだけで配置シミュレーションを行える。
ここで野沢氏は、新たに営業支援チームを発足させるにあたり、プロジェクトマネジメントのスキルを持つ従業員を見つけ、チームに配置するケースを例にデモを披露した。
まず、従業員に自身が持つプロジェクトマネジメントスキルの入力を依頼する。SmartHRのスキル管理機能には、特定の部署に所属する従業員に対し、指定したスキルに関する自身のレベルを申請してもらう機能が備わっている。
続いて、配置プロジェクトを作成し、人員の配置先となる新組織「営業支援チーム」を作成。それから、新組織に配置したい従業員を、スキルデータなどを参照しながら検討していく。その際、スキル情報だけでなくエンゲージメント状況も確認できる。
新組織に配置する従業員は、新組織へドラッグ&ドロップする。
最後に、設定したデータをSmartHRの人事データベースに取り込める形式(CSVファイル)で書き出す。その際、従業員の異動日も入力できる。
このように、人材開発に必要なスキルを十分に備えたSmartHRだが、機能追加にも抜かりがない。従業員1人ひとりの部署や役職、保有資格・スキル、これまでの評価推移などを1ぺージで確認できる「キャリア台帳機能」を先月リリースした。従業員の異動や昇進などを検討するとき、サクセッションプランの選抜対象を考慮するときなどで活用できるという。
講演の最後、野沢氏は「経営者と従業員が必要なものに集中して、気持ち良く働ける仕組みを今後もサポートしていく」と締めくくった。データ管理や人材配置に迷ったら、SmartHRの導入は有力な選択肢になるだろう。
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「戦略的人材開発の必要性は感じているものの、何から始めたらよいかわからない」という方は、ぜひ一度 SmartHR公式サイト からお問い合わせください。
※ デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2023年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額(2023年度見込)