採用は改善の連続。プロジェクトマネジメントが人事の役割
——ひとり人事が人材採用に成功するためのポイント・秘訣を挙げるとしたら何ですか。 今後改善したいこと・取り組みたいことと合わせて教えてください。
成功のポイントはいくつかあります。1つ目は、すべての業務を自分ひとりでやり切ろうとしないことです。採用活動において人事が担う役割は、プロジェクトマネジメントだと思います。誰に何をしてもらうかも含めて、プロジェクトを成功させるためには何をすべきかを考え、必要なリソースそしてメンバーをアサインしてリードしていく必要があります。
2つ目は、採用を全社の課題とすることです。入社時に「採用体験はすばらしいものだった」と思ってくれた方は、次に入ってくれる人にもそれを自分が提供したくなるものです。そのサイクルを回していくことが重要になってきます。
3つ目は、経営陣とコミュニケーションを密に取りながら、採用活動することを当たり前にすることです。特にスタートアップでは代表の魅力付けが最大の武器です。候補者の入社意向度が一気に上がります。最近は面接や面談以外でカジュアルに社外の方と会う場をつくるために、リファラルを中心に食事会をセッティングし、「のぶさん(代表)も行ってきてください!」と予定を入れています。「採用には全力を尽くす」という共通認識があるので、私も信頼して(遠慮なく)スケジュールを入れることができます。
4つ目は、去年よりも良い採用を行うこと。結局、採用は常に改善できるかどうかがポイントです。それを積み上げていくためにも、いまの採用体系を否定して次をつくれるかどうかを重要視しています。
——なるほど。本日は貴重なお話をありがとうございました。