エンジニアも人事と同じくらい真剣に採用にコミットしてもらう
――まずは、エンジニアの採用プロジェクトを立ち上げた経緯について、お聞かせください。
エンジニアの採用にエンジニアの視点を取り入れ、採用レベルを高めたいという思いから、昨年末にプロジェクトを立ち上げました。ただ、弊社の場合は「技術力の高い人を採りたい」というだけではなく、「会社の文化にフィットする人を採用したい」というほうが強かったですね。
さらに、採用プロジェクトに参加してもらうことで、エンジニア自身の意識向上も図りたいという思いもありました。採用活動の中では、会社を代表して、会社のことや仕事の内容を学生の方に説明する場面があるじゃないですか、それもわかりやすく。説明することで、改めて会社の良いところに気付いたり、自分自身の仕事について内省できたり、わかりやすく話すための工夫をしたりといった、様々な効能があると思っています。こういった社員教育の観点からもプロジェクト化する必要性を感じていました。
実は正式にプロジェクト化する以前にも、人事部からエンジニアに「採用活動を手伝ってほしい」と依頼して、面接やイベントへの参加、技術試験の作成といった協力はしてもらっていました。ただし、それは頼まれたからやっているだけで、当事者意識が薄かったんです。それでは、ダメだと。採用担当者の1人として人事と同じくらい真剣に、エンジニアにもコミットしてもらいたかったんです。
エンジニアの新卒採用を始めて7年間、辞めたのは1人だけ
――プロジェクト化したことで、エンジニアからの不満は出ませんでしたか?