手厚いカスタマーサクセスで個社に寄り添うGLOPLA
——GLOPLAは後発の優位性を活かして、既存のLMSの課題を解決しているとのことでしたが、まずUI・UXに関しては、どのような具体策を?
まず、使いやすさに関しては、相当こだわっています。エンタープライズ向けの充実した機能を備えたLMSでありながらも複雑性を排除したものにするために、他のLMSを研究したり、多くのお客様の要望をお聞きしたりしたうえで、全体構造を設計しました。よくあるLMSでは、出来上がったものに対して機能追加をしているため、たとえるなら(東京の)渋谷駅のような、どこに向かえばどこに出られるのか全然分からない複雑な構造になってしまっている。我々のGLOPLAはそうではなく、大きな駅だけれども、お客様が迷わずに行きたいところへ行けるようなシステムを目指しました。
もう1つは、SaaSとしての方針を貫くことです。個社の要望に応じて機能開発をしていると、他のお客様にとってはユーザビリティが下がるようなことも起きてしまいがちです。ですので、お客様から要望をいただいたときも、まずはお客様のニーズをしっかりと深掘りして、いまのGLOPLAで解決する方法をご提案します。安易に機能追加はしません。もし、機能追加するのであれば、すべてのお客様にとってメリットのある形を模索するようにしています。そのために社内でエンジニア組織を持っていますし、toCのプロダクトデザイン経験のあるデザイナーを入れて、ユーザビリティの最大化を図っています。
あとは、ごく当たり前のことだと思われるかもしれませんが、軽快に動作することをとても大事にしています。エンタープライズ向けのLMSでは、導入してから月日が経ち、掲載するコンテンツが増えれば増えるほどシステムが重くなって、1回ボタンを押すと、次の画面が表示されるまでに3秒くらい待たされるようなことが、往々にしてあるんですね。そうなると、人事の方にとっても、研修を受ける社員の方にとっても、大きなストレスになってしまいます。そうならないよう、GLOPLAは最初から大規模なシステムになることを想定して、コンテンツが増えてもストレスなく操作を続けられるような設計にしています。
——あと、GLOPLAではカスタマーサクセスにも力を入れているそうですね。
はい。導入支援・活用支援・学習活性化支援の3つのフェーズで、それぞれかなり踏み込んだ支援をさせていただいています。なぜなら、システムはあくまでもシステムであり、魔法の杖では絶対にないからです。とくに育成に関しては、各社でそれぞれのポリシーをお持ちですから、どんな会社であってもLMSさえ導入すれば必ず成果を上げられるなんてことは、口が裂けても言えません。自社にとって最適な形で使いこなしていただくためには、人による手厚い支援が必須だと考えています。
まず導入支援のフェーズでは、学習による目標設定のお手伝いをします。たとえば最近だと「DX人材を増やしたい」というニーズがありますが、それなら「DX人材の定義はどうしますか?」「どんな人が・どんなコンテンツを・どこまで学んで・どんなテスト結果だったら、DX人材になったとみなしますか?」といった感じですね。
その後、お客様の研修オペレーション業務の洗い出しをして、フローを確認します。そのうえで、「GLOPLAで成果を上げるために、こんなオペレーションフローに変えられませんか?」と提案するなどして、誰でも使える状態をお客様といっしょにつくり上げていきます。グループ全社での導入を目指すなら、我々がガントチャートを引いて、「ここまで達成できたら、次はここまで広げていきましょう」と、プロジェクトマネージャーのような形で入らせていただくこともありますね。
データ構造に関しても、きちんとゴールを設定し、どのようなPDCAサイクルを回すのかを見据えたうえで、「それならこんなフォルダ構造にしたほうがよいですね」「研修名はこんなタイトルにしたほうがよいのでは?」など、研修の組み方やコンテンツの見せ方まで、細かくアドバイスさせていただきます。とにかく最初が肝心ですから。