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2025年2月6日(木)13:00-18:00

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特別寄稿 | アルムナイ採用後のサポート

「すぐ昔のように活躍できる」と思っていたのに…… アルムナイ採用後に陥りがちな状況と必要なフォロー

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現役企業カウンセラーが教える、アルムナイ採用後に必要なフォロー

 アルムナイ採用の落とし穴は、アルムナイに対して「以前のようにすぐに活躍できるはず」「過去の在籍経験からすぐに職場になじむだろう」と安易に考え、本人の悩みに気づきにくいことです。しかし、人はメンタルの状態によっては、少しの環境変化やささいな職場でのもめ事が引き金になって、体調を崩す可能性があります。

 そこで、アルムナイが抱えやすいメンタル不調を防止し、職場で活躍してもらうためのポイントを3つご紹介します。

①既存社員とアルムナイとの交流をつくる

 仕事を進めるうえでは、お互いの信頼関係が必要です。そのために重要なのは、お互いに交流を深めることです。既存社員が気になることや、アルムナイが退職期間にどのような変化があったのかなどを、お互いに話せる機会をつくることが有効です。

 また、チームワークを高めるためには、目指すゴールの共有や、メンバーの強み・弱みの把握、メンバーの価値観などを共有することが有効です。「そのうち自然と仲良くなるだろう」と放置するのではなく、アルムナイが職場で働きはじめるタイミング、もしくはなるべく早く、既存社員と交流できる機会を設定することをおすすめします。

②上長による定期的な面談を設定する

 アルムナイが順調に仕事ができているのかは、本人に直接聞かないと把握できない場合が多いでしょう。配属後、上長は定期的に職場への適応度合い、メンバーとのコミュニケーション、業務の進捗、アウトカムの質など、アルムナイのパフォーマンスをしっかりと把握する必要があります。

 一見、職場になじんでスムーズに仕事を進めているように見えていても、本人が不安な気持ちを隠しながら、不安定な状況で仕事をしている場合もあります。上長からの期待が高ければ高いほど、アルムナイは弱みを見せずに、自分から相談することをためらう傾向が強くなります。上長から面談を提案し、2人きりでオープンに話をする機会を定期的につくりましょう。

 特に、配属当初はアルムナイ自身も「問題なくパフォーマンスが発揮できるはず」と思っているので、面談の必要性を感じていないかもしれません。しかし、もし違和感が出てきた場合に、気軽に話ができる機会があるとすぐにフォローができるのでおすすめです。

③職場関係者以外で相談できる人や機会を提供する

 アルムナイが仕事をするうえで、部下にも上長にも相談できない悩みを抱える可能性があります。たとえば、職場内での人間関係の悩みや、職場の方針と自身の価値観のギャップなどです。また、仕事に関係ないプライベートのことや、次のステップに進むためのキャリアプランなども、上長に相談しにくいでしょう。

 この場合には、職場に関係ないメンターやコーチ、キャリアコンサルタントなどの相談窓口をつくることが有効です。入社前に思い描いていた職場環境や自身のパフォーマンスなどのギャップから生まれる悩みを気軽に相談できる機会があることで、1人で抱え込まずに、仕事へ専念できます。

 モヤモヤの段階で言葉にできることが、精神的な負担を軽減するための有効な手段です。以前職場にいたからと安心せず、アルムナイをいつでもフォローできる環境にしておきましょう。

おわりに

 最後になりますが、アルムナイを採用することで、職場の風通しやステレオタイプな価値観などが露呈することがあります。職場で思っている常識が、世間の非常識の可能性もあります。

 「誰もが自身の意見を素直に伝えられるか」「役職にかかわらず意見交換しあえるか」「弱みや失敗を許容できているか」など、さまざまな観点から相互尊重できる職場環境になっているのか、定期的に職場のメンバー同士で確認し合う機会をつくりましょう。職場問題の原因を個人にする傾向がある職場ほど、その職場風土が根本原因ということが多く見られます。

 誰にでもオープンな職場環境をつくり、メンバーの入れ替えが起きたときにもスムーズに受け入れられる環境をつくることが大切です。

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この記事の著者

水江 真(ミズエ マコト)

Smart相談室カウンセラー。大手IT企業にエンジニアとして入社後、人材開発の重要性を感じ、社内教育部門で新人研修と階層別研修を担当。人事部に異動後、若手幹部候補者育成業務に従事。企画から選抜者の面談まで幅広く担当をしつつ、会社の風土改革の事務局も併せて担当。風土改革に向けた体制作り、全社活動の立ち...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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