パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、「2026年 人事評価の実態調査」の結果を発表した。勤務先に人事評価制度がある人のうち73.0%が、評価に不満を感じた経験があると回答。不満を会社に伝えていない人は69.2%で、人事評価にAIを使うことへの賛成派は68.5%だった。
調査対象は、現在就業中のJobQ Town登録者である全国の20~50代男女。調査期間は2026年9月2日~9月8日、有効回答数は476人で、インターネット調査により実施した。
勤務先に人事評価制度が「ある」と回答した人は81.3%。制度がある387人のうち、評価結果と実際の報酬が「見合っていない派」は45.5%だった。
人事評価制度があると回答した387人に、人事評価に不満を感じたことがあるかを聞くと、「ある派」が73.0%となり、内訳は「よくある」が18.3%、「ある」が25.8%、「どちらかといえばある」が28.9%だった。不満を感じた経験がある283人に不満の内容を聞くと、最多は「評価の基準」で59.7%。次いで「評価する人やその主観」が49.8%、「評価結果の説明や過程」が31.8%だった。
具体的な理由では「評価基準が不透明」が46.6%で最多。「上司の主観で決まる」が38.9%、「上司が自分を見ていない」と「努力や成果と報酬が見合わない」がいずれも34.6%で続いた。
また、その不満を会社側に伝えたことがあるかを聞くと、「伝えていない派」が69.2%を占め、不満を会社に伝えていない理由の最多は「伝えても変わらないと思うから」で42.4%。「伝えて改善された」は4.6%にとどまった。
不満を感じた経験があると回答した283人に、これまでに感じた不満が解消されているかを聞くと、不満が「解消されていない」は47.7%。解消されたきっかけでは「転職によって」が16.3%で、「上司や会社が対応してくれた」の9.9%を上回った。また、回答者全体の476人に、現職での人事評価による昇給・昇格を待つことと、転職によって昇給・昇格をめざすことのどちらを選ぶかを聞くと、「待つ派」が52.9%、「転職派」が47.1%とほぼ二分した。
待つと回答した252人にその理由を聞くと、「転職がうまく行くか不安」が50.4%で最多となり、次いで「今の職場の環境が良い」が38.9%、「勤続年数が有利になる」が28.6%となっった。転職と回答した224人の理由を見ると、「待っても評価は変わらないと思う」が58.0%で最多となり、次いで「転職の方が年収が上がる」が41.5%、「今の会社の昇給額が小さい」が32.1%となった。
人事評価がきっかけで転職を考えた経験が「ある」人は50.9%。このうち「転職した」は44.2%、「検討中」は31.5%、「転職していない」は24.4%だった。
AIによる人事評価に賛成した326人の理由は、「上司の主観が排除される」が55.5%で最多。次いで「評価基準が明確になる」が51.2%、「社内政治に左右されない」が42.3%だった。Job総研は、賛成の理由が不満の内容とほぼ一致していることから、AIへの賛成は現在の評価に対する不満の裏返しだと考えられるとしている。
理想の評価相手は、「直属の上司」が38.2%で最多。「上司とAI」が37.4%、「複数の上司や管理職」が26.9%で続き、「AI」単独は17.0%にとどまった。
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