リ・カレントは、全国の就業者400人を対象に「職場の多様性」に関する調査を行った。
D&I推進施策が「自社で実施されている」人は4割
勤務先でD&Iを推進する施策は行われているかという質問に対して、38.6%が「行われている」と回答した。また、行われていると回答した人に対し、取り組み内容についてどう感じるかと聞いたところ、「評価できる」は14.9%となった。
D&I推進が「望ましい」と感じる人は、年代が上がるにつれ増加
D&Iの取り組みが進むことについてどう感じているかを聞いたところ、肯定的な回答が全体平均で43%となった。年代別に回答分布を見ると、年代が上がるにつれて肯定派が増加している。
D&I推進で感じるメリットは、「職場活性化」が最多
D&Iの取り組みが進むことによる良い点について聞いたところ、「多様な価値観を持つ人が増え、職場が活性化しそうだから」が33.0%と最も多く、次いで「働きやすさが高まりそうだから」が32.8%と続いた。
一方、良くない点ついては、「あてはまるものはない」が37.8%で最多となった。次いで、「制度が複雑になりそうだから」が22.0%、「即場で意見がまとまりにくくなるから」が18.3%、「マネジメントが難しくなるから」が18.0%と続いた。
就職・転職などの検討時に及ぼす影響は、あまり見られず
就職、転職、投資、製品・サービス購入を検討するときに、企業がD&Iに取り組んでいるかどうかによって評価が変わるか質問したところ、回答は「評価が高まる」(7.3%)、「多少評価が高まる」(22.0%)であった。D&Iへの関心の高さは人によってバラつきがあり、企業評価への影響はまだ大きくは見られないと同社は述べている。
なお、同調査の概要は次のとおり
- 調査対象:全国の就業者400名
- 調査期間: 2024年5月
- 調査方法:選択回答及び自由回答式インターネット調査
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