生成AIの進化に伴い、先進企業で導入が進む「AI面接」。選考の公平性や多面的な評価が期待される一方、「AIの評価は信頼できるか」「求職者体験を損なわないか」と不安を抱く人事担当者は少なくありません。そんな疑問に答えるAI面接の“教科書”となる一冊が登場しました。
ひろがるAI面接 MIXIやMonotaRO、UUUMも導入
生成AIがビジネスや生活のあり方を大きく変えつつあるいま、人事領域でもその活用への期待が高まっています。日常業務でチャット型AIなどを活用している方も多いのではないでしょうか。
AIが日々の業務に浸透していく中、最近特に製品のリリースや導入のニュースが増え、HRzineでも取り上げる機会が多くなっているのが「AI面接」です。
AI面接とは、「人間の代わりにAIが面接官を務める仕組み」[1]を指します。応募者は企業が用意したシステム上で面接を受け、企業側はそのAIによる評価サポートや録画動画をもとに選考結果を判断します。
先に挙げたニュース記事を読んでも、「選考の公平性」や「多面的な評価の実現」など、さまざまな理由から導入が進んでいますが、いずれも先進的でチャレンジングな企業であるといえます。
「やはり人同士がよいのでは?」 ふとした疑問への解から実践的な活用ポイントまで
一方で、AI面接に限らず新しいサービスを取り入れる際には、検討から導入、運用、改善に至るあらゆるフェーズで多くの壁が立ちふさがるものですよね。
そんなとき、AI面接における頼れる“教科書”となるのが本書『AI面接の教科書——人と人がより良く出会うための使い方』(PeopleX著/日販アイ・ピー・エス)です。著者・発行元は、AI面接サービスを展開しているPeopleX。巻末には同社サービスの紹介が含まれるものの、全体を通して非常にフラットな視点で書かれており、多くの学びが得られる一冊だと感じました。
本書では、AI面接の全体像から、実践的な活用法(設計・運用・改善)、さらには「どこまでAIに頼れるのか」という懸念に対する回答までが詳しく解説されています。
目次
- はじめに
- 第1章 AI面接の全体像——今、なぜAI面接なのか
- 第2章 AI面接の活用①——どのように設計すればよいのか
- 第3章 AI面接の活用②——どのように運用すればよいのか
- 第4章 AI面接の活用③——どのように改善すればよいのか
- 第5章 AI面接への疑問——どこまで頼れるのか
- 第6章 AI面接の実践例——導入企業はどのように成果をあげているのか
- 第7章 AI面接の未来——AIによる採用支援はどこへ向かうのか
- おわりに
第1章から第4章では、AI面接のメリットや注意点、導入から運用まで各フェーズにおけるポイントが網羅されており、まさに教科書。
さらに特筆すべきは第5章です。「やはり人同士の面接のほうが良いのではないか」「求職者体験を損なわないか」「AIの評価は本当に信頼できるのか」など、関心を持った人がふと抱く“誰に聞いてよいかわからない素朴な疑問”にも、真っ向から答えてくれます。
また、第6章では、イトーヨーカ堂、Hakuhodo DY ONE、GMOインターネットグループといった企業の導入事例を紹介。実践的な知見と成果を得られます。
AI面接に少しでも興味があるなら、まずは本書で「よくわからない」というモヤモヤを解消することから始めてみてはいかがでしょうか。
注
[1]: リアルタイムでAIが面接を実施するもののほか、応募者が自身の回答を撮影して提出するものや、面接を記録したデータをAIがレポートするものを指す場合もあります。
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井上奈美香(HRzine編集部)(イノウエ ナミカ)
1994年宮崎県生まれ。京都女子大学文学部国文学科を2017年に卒業し、株式会社翔泳社に新卒として入社。メディア事業部の広告課に配属される。2020年8月に人事向けWebメディア「HRzine」の立ち上げに参画し、HRzineの営業責任者に従事。2023年4月よりHRzine編集部に所属。
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