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インタビュー《企業文化・カルチャー》| 事業成長に効く

苦しいときこそ一丸となれるウエディングパークの「カルチャー」 その中身と浸透策

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自ら手を挙げ取り組むメンバーは成長も早い

——カルチャー重視を打ち出してから10年経ちます。その後も順調に浸透してこられたのですか。

 はい、カルチャーが浸透してきたことは確かに感じています。ただ、私が産休・育休を経て会社に戻ってきたとき、社員や事業が増えたこと、コロナ禍を経て働き方やコミュニケーション手法が変わったことなど、理由はさまざまですが、私たちが大事にしてきていた「全社でワンチーム」が少しだけ薄まっているように感じました。またカルチャーと一口に言っても、受け取り方がさまざまであることも以前との違いとして感じていました。

 そこで2022年、ビジョン実現に向けて10年以内に会社を10倍にする提案をする「10X会議」において、プロジェクトではなくカルチャーを推進する部署として「カルチャー推進室」を提案し、同年2月に設立しました。カルチャー推進室のメンバーは全員兼務で、所属部署の業務割合は7、推進室の業務割合は3です。週1回オンライン会議で進捗を共有しています。

——WPPJがある中、あえて部署としてカルチャー推進室を設立されたのはなぜですか。また、カルチャー推進室はどのような活動をされているのでしょうか。

 プロジェクトチームではなく部署化することのメリットとしては、まず1つ目は体系化による一貫性が生まれることがあります。当時弊社は「デザイン経営」に取り組み始めたころで、カルチャーデザイナーという新しい役割がつくられて活動を始めていました。ただ各々の活動で一貫性が薄くなっていたので、皆が共通のミッションの下で活動することにより、一貫性と影響力を高めたいと考えました。また、活動に責任を持つマネージャーが就けば経営陣との連携が強固になり、部署として“正しく”社内外にウエディングパークのカルチャーを発信できると考えました。

 設立後は当時のWPPJのメンバー10人がカルチャー推進室のメンバーとなり、私が室長に着任しました。まず取り組んだのは、「何のために」「何を目指して」活動していくかという共通認識づくりです。単に「人が良い」「仲が良い」ではなく、事業成長を目的とした「会社のカルチャーを『圧倒的競争力』にする」がミッションであることを共有しました。その後は、社員総会の企画運営、noteやWantedlyなどSNSへの発信、中途入社の方へのカルチャーに関するオンボーディングなど、さまざまな活動を行っています。

 最近の取り組みでは、カルチャーを言語化した小冊子「Wedding Park Ship」を作成し、11月15日に発表したばかりです。TRUTHが見え方としての行動規範だとしたら、こちらは心の内面を映すもの。現職のメンバーはもちろん、100年先のメンバーにも届けるつもりで企画しました。

カルチャーを言語化した小冊子「Wedding Park Ship」
カルチャーを言語化した小冊子「Wedding Park Ship
[画像クリックで拡大表示]

——最後にカルチャー推進室、ならびに御社のカルチャーに関する活動について、今後の展望をお聞かせください。

 カルチャー推進室では、まだ主業務も安定しない新卒社員が自ら手を挙げてメンバーになっており、カルチャーを圧倒的競争力にすることに奮闘しています。高い当事者意識の下、経営陣と直接連携することが多く、時間の使い方が難しい「兼務」というもの自体にも早いうちから挑戦していることもあり、成長スピードが速い傾向があります。だからこそ、一定経験をしたら次の仲間へバトンを渡すことを意図的に行って、新卒社員が経営陣と直接仕事をする機会としても大事にしてきました。ただ最近では中途入社が多くなり、カルチャー推進室に入りたいと伝えてくれる方も増えてきたことから、2024年10月からは中途採用の仲間も迎え、新卒中途問わず、現在23人で活動しています。

 カルチャーに関する活動という点では、社内だけにとどまらず社会へウエディングパークのカルチャーを発信し、さまざまな企業様と交流をしたり、互いにカルチャーを磨き合ったりしていきたいと考えています。

——本日は貴重なお話をありがとうございました。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

北浦 汐見(キタウラ シオミ)

都内のスタジオに勤務後独立。ポートレート、取材、料理撮影等、都内を中心に活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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